中小企業診断士の過去問 令和4年度(2022年) 企業経営理論 問21
この過去問の解説 (3件)
職務再設計に関する出題です。頻出論点です。
職務再設計とは、個々の従業員が担当している仕事の内容を再整理して職務内容を新しくすることです。この範疇には職務拡大や、職務充実などが含まれます。この目的は、従業員の能力を最大限に引き出せる環境を提案し、従業員の働きがいや満足度が向上するような職務にすることです。
正解です。
設問の通りです。
職務拡大とは、従業員が現在担当している業務に隣接する業務に携わることであり、より大きな責任と権限を与えられるようなものではありません(それは職務充実と言います)。
フレックスタイム制の説明です。
ジョブローテーションは職務の垂直的な拡大ではなく、職務の水平的な拡大を目的とするものです。
フレックスタイム制は自部門内で完結する職務に従事する従業員に適用しやすい制度です。
職務再設計には色々な用語は登場してきます。比較的覚えやすいので、一通り押さえてください。
職務再設計に関する問題です。
1次試験・2次試験ともに重要論点です。
職務再設計とは、従業員の能力を最大限に引き出せる環境を提案し、従業員の働きがいや満足度が向上するような職務を設計することです。
正しい
記述の通りです。
例えば、飲食店や小売店等の接客業で「顧客アンケートによる優秀スタッフ賞」という評価制度を導入すれば、仕事の実績を確認できる機会となり、士気向上につながります。
誤り
職務充実の説明です。職務充実とは権限移譲を伴って仕事のモチベーションを高める手法であり、職務拡大とは様々な作業ができるようになること(多能工化)を通してモチベーションを高める手法です。
誤り
フレックスタイム制の説明です。
ジョブ・シェアリングとは、フルタイム勤務者1人で担当する職務(ポスト)を2人以上が組になって分担し、評価・処遇もセットで受ける働き方です。
仕事と育児、介護、勉強などとの両立を可能にするワークシェアリングの一形態で、柔軟な働き方を実現する手段のひとつです。
誤り
ジョブローテーションとは定期的に配置転換し、いくつかの職務を経験させることでモラール向上や多能工化を図る仕組みで、職務の水平的な拡大を志向するものです。
誤り
フレックスタイム制は、部門内で完結する職務に従事する人に有効な制度です。
他部門との関わりがある従業員は、スケジュール調整の負担が発生するため制度との相性はあまり良くないと言えます。
あらゆる人事制度にはメリット・デメリットがあります。
それぞれの制度について教科書で整理して覚えましょう。
仕事へのモチベーション向上に関する問題です。
適切です。
不適切です。
職務拡大とは権限が増えるのではなく、現在行なっている仕事と同レベルの仕事を与えることで業務の幅を拡大させることです。
不適切です。
フレックスタイム制の説明です。ジョブシェアリングとは、通常1人で行う業務を2人以上で行い、評価や処遇についても2人以上でセットで行うことです。
不適切です。
ジョブローテーションとは、職務の水平的な拡大を目的として、様々な仕事を一定期間ずつ行うことです。
不適切です。
フレックスタイム制とは、勤務時間数は一定のまま始業時刻と終業時刻をずらすことです。それにより個人の事情に応じた勤務形態が可能となります。これは他部門との関わりが少ない方が実現可能です。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。