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中小企業診断士の過去問 令和4年度(2022年) 企業経営理論 問22

問題

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人事評価における評価基準と評価者に関する記述として、最も適切なものはどれか。
   1 .
360度評価では、評価者からのフィードバックの客観性を高めるために、従業員が所属している部門内の直属の上司、同僚、部下に範囲を絞って評価者を設定することが望ましい。
   2 .
コンピテンシー評価とは、優れた業績をあげるための知能や性格といった従業員の潜在的な特性に基づいて、従業員の職務成果を評価する手法を指す。
   3 .
従業員に自らの職務成果を自己評価させることには、従業員と上司との間で職務成果に関する議論が活発になる利点がある。
   4 .
上司の職務成果を直属の部下に評価させる場合は、不正確な評価を行った部下に対して上司が指導を事後的に行えるように、記名式で評価させることが望ましい。
   5 .
組織におけるエンパワーメントの考え方に従えば、従業員の職務成果の評価者を直属の上司に限定し、従業員による自己評価の機会を認めるべきではない。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和4年度(2022年) 問22 )
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この過去問の解説 (3件)

10

人事評価に関する問題です。

選択肢の説明を通して用語とその内容を理解しましょう。

選択肢1. 360度評価では、評価者からのフィードバックの客観性を高めるために、従業員が所属している部門内の直属の上司、同僚、部下に範囲を絞って評価者を設定することが望ましい。

誤り

360度評価(多面評価)は部門内の直属の上司、同僚、部下といった組織の垂直的な関係だけでなく、関連する部署や顧客といった水平関係の評価者も設定することが望ましいです。

実務においては、多面評価は処遇に直接反映するよりも、被評価者の自己分析を助ける参考資料となる場合が多いようです。

選択肢2. コンピテンシー評価とは、優れた業績をあげるための知能や性格といった従業員の潜在的な特性に基づいて、従業員の職務成果を評価する手法を指す。

誤り

コンピテンシーとは、高い業務成果を生み出す個人の行動特性のことで、成果を評価する手法ではありません。

選択肢3. 従業員に自らの職務成果を自己評価させることには、従業員と上司との間で職務成果に関する議論が活発になる利点がある。

正しい

記述の通りです。定期的に上司と職務成果について振り返る場面(賞与前の面談など)をイメージすると分かりやすいでしょう。

選択肢4. 上司の職務成果を直属の部下に評価させる場合は、不正確な評価を行った部下に対して上司が指導を事後的に行えるように、記名式で評価させることが望ましい。

誤り

記名式では、上司の報復を恐れて良い評価をしてしまいます。

選択肢5. 組織におけるエンパワーメントの考え方に従えば、従業員の職務成果の評価者を直属の上司に限定し、従業員による自己評価の機会を認めるべきではない。

誤り

組織におけるエンパワーメントとは、従業員に自律的に行動する力を与えるマネジメント手法であり、権限移譲や自信の付与・強化が代表的です。

従業員が自己評価をすることは、従業員の主体性を高めることにつながります。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

人事評価方法に関する問題です。

選択肢1. 360度評価では、評価者からのフィードバックの客観性を高めるために、従業員が所属している部門内の直属の上司、同僚、部下に範囲を絞って評価者を設定することが望ましい。

不適切です。

360度評価とは、上司、部下、同僚、他部署の社員など複数の従業員が1人の社員を評価する仕組みのことです。範囲を絞らずに広く評価されることが望ましいです。

選択肢2. コンピテンシー評価とは、優れた業績をあげるための知能や性格といった従業員の潜在的な特性に基づいて、従業員の職務成果を評価する手法を指す。

不適切です。

コンピテンシー評価とは職務ごとに定義された行動特性をもとに行う人事評価のことです。その職務で高いパフォーマンスを発揮している従業員に共通した行動特性を評価項目とします。

選択肢3. 従業員に自らの職務成果を自己評価させることには、従業員と上司との間で職務成果に関する議論が活発になる利点がある。

適切です。

選択肢4. 上司の職務成果を直属の部下に評価させる場合は、不正確な評価を行った部下に対して上司が指導を事後的に行えるように、記名式で評価させることが望ましい。

不適切です。

部下が上司の評価を行う場合は、忖度のない評価を行うために無記名で行うことが適しています。

選択肢5. 組織におけるエンパワーメントの考え方に従えば、従業員の職務成果の評価者を直属の上司に限定し、従業員による自己評価の機会を認めるべきではない。

不適切です。

エンパワーメントとは、組織を構成する一人ひとりが本来持っている力を発揮し、自らの意思決定により自発的に行動できるようにすることです。

0

人事評価に関する出題です。これも頻出論点です。人事評価の方法とそのメリット・デメリットを整理しておきましょう。

選択肢1. 360度評価では、評価者からのフィードバックの客観性を高めるために、従業員が所属している部門内の直属の上司、同僚、部下に範囲を絞って評価者を設定することが望ましい。

360度評価では評価者の範囲を絞ることは避けられます。

選択肢2. コンピテンシー評価とは、優れた業績をあげるための知能や性格といった従業員の潜在的な特性に基づいて、従業員の職務成果を評価する手法を指す。

コンピテンシー評価とは、職務ごとに定義された行動特性(コンピテンシーモデル)をもとに行う人事評価のことであり、従業員の潜在的な特性に基づくものではありません。

選択肢3. 従業員に自らの職務成果を自己評価させることには、従業員と上司との間で職務成果に関する議論が活発になる利点がある。

正解です。

人事評価において、上司から部下への一方的な評価だけではなく、部下である従業員に自らの職務成果を自己評価させることにより、従業員と上司との間で職務成果に関する複数の見方が明らかになることが多いため、当該成果に関する議論が活発になることが期待されます。

選択肢4. 上司の職務成果を直属の部下に評価させる場合は、不正確な評価を行った部下に対して上司が指導を事後的に行えるように、記名式で評価させることが望ましい。

記名式で部下に評価させると、部下はその後の上司からの報復を恐れて正しい評価を行わない可能性があるため、記名式による評価は不適切です。

選択肢5. 組織におけるエンパワーメントの考え方に従えば、従業員の職務成果の評価者を直属の上司に限定し、従業員による自己評価の機会を認めるべきではない。

組織におけるエンパワーメントとは、一言でいうと現場の従業員に権限移譲をして、従業員に自ら考え、動く力を身に着けさせることです。その結果としての職務評価としては、当然ながら授業員自身の評価を考慮すべきですので、従業員による自己評価の機会を与えるべきではないという記述が誤りです。

まとめ

冒頭の説明の通り、人事評価の方法の内容を押さえた上で過去問の練習をすることで、内容を覚え込みましょう。

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