中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
企業経営理論 問27
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和4年度(2022年) 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
消費者行動における準拠集団に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 準拠集団とは、消費者の評価や願望、行動に重要な影響を及ぼす実在または想像上の集団を指す。実在する特定の個人から受ける影響は、準拠集団による影響には含まれない。
- 準拠集団は、実際の知り合いから構成される集団と、自らが所属していないが憧れを抱いている集団とに分類することができる。前者は所属集団、後者は理想集団と呼ばれる。
- 消費者が準拠集団から受ける影響の1つに、行動や価値観の伝播がある。これは、準拠集団に属する人々と似た行動をとったり、同じブランドを購入したりすることなどを指し、価値表出的影響と呼ばれる。
- 消費者が準拠集団から受ける影響の1つに、情緒の伝播がある。これは、準拠集団に属する人々の感情に共感することによる影響であり、功利的影響と呼ばれる。
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この過去問の解説 (3件)
01
準拠集団とは、個人の行動に影響を与える集団のことです。
不適切です。
準拠集団とは、消費者の評価や願望、行動に重要な影響を及ぼす実在の集団のことです。
実在する特定の個人から受ける影響も、準拠集団による影響には含まれます。
不適切です。
実際の知り合いから構成される集団は所属集団、自らが所属していないが憧れを抱いている集団は願望集団です。
適切です。
価値表出的影響とは、消費者が準拠集団から受ける影響のことで、準拠集団に属する人々と似た行動をとったり、同じブランドを購入したりすることなどのことです。
不適切です。
準拠集団に属する人々の感情に共感することによる影響は、規範的影響です。
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02
準拠集団に関する出題です。
準拠集団とは個人の行動に影響を与える集団のことを言い、マーケティングの世界で使用される用語です。過去にも何回か出題の対象になっているようです。
実在する特定の個人から受ける影響も準拠集団による影響に含まれます。
実際の知り合いから構成される集団は準拠集団、自らが所属していないが憧れを抱いている集団は願望集団と呼ばれます。またそれら以外に、自らの所属を避けたいという拒否集団の分類もあります。
正解です。
設問の内容の通りです。
功利的影響とは、準拠集団に属する人々の期待に沿えるよう、集団のメンバーの期待する行為をするような影響を受けることを言います。
準拠集団に関する出題でした。消費者行動の影響要因の一つですが、もう一度復習しておきましょう。
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03
本問で問われている準拠集団とは、個人が行動に対して影響を受ける社会集団のことを指しています。
パークとレッシグによって提唱された理論です。
各選択肢をそれぞれ解説します。
実在する特定の個人から受ける影響も、準拠集団による影響に含まれます。
準拠集団とは、消費者の評価や願望、行動に重要な影響を及ぼす実在または想像上の集団や個人と定義されています。
そのため本選択肢は不正解です。
準拠集団の分類がまったく異なっています。
準拠集団は、所属集団、願望集団、拒否集団の3つに分類します。
所属集団:家族や会社の同僚グループなどのように自分が実際に所属している集団のことです。
願望集団:所属したいと志向している憧れの集団のことです。
拒否集団:所属すると自分のアイデンティティを誤って認識される恐れがあるため、所属することを避けたい集団のことです。
選択肢の内容は不適切であるため、本選択肢は不正解です。
消費者が準拠集団から受ける影響の1つである価値表出的影響の説明として適切です。
そのため本選択肢が正解です。
功利的影響とは、消費者の行動が他者の期待・好み・評価を意識することで、その期待・好み・評価に影響されることとされています。
不適切な内容であるため、本選択肢は不正解です。
消費者が準拠集団から受ける影響には、情報の獲得に関する情報的影響と呼ばれるものもあります。
情報的影響、功利的影響、価値表出的影響の3つが消費者が受ける影響とされています。
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