中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
運営管理 問2(1)
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和4年度(2022年) 問2(1) (訂正依頼・報告はこちら)
以下の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
要素作業a~hの先行関係が下図に示される製品を単一ラインで生産する。稼働予定時間は700時間で、目標生産計画量は5,900個である。ただし、設定サイクルタイムは分単位の整数値とする。
目標生産計画量を達成することを前提に、生産ラインの各工程に要素作業を割り付けた。その割り付けの組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
要素作業a~hの先行関係が下図に示される製品を単一ラインで生産する。稼働予定時間は700時間で、目標生産計画量は5,900個である。ただし、設定サイクルタイムは分単位の整数値とする。
目標生産計画量を達成することを前提に、生産ラインの各工程に要素作業を割り付けた。その割り付けの組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- 第1工程:a 第2工程:b、c 第3工程:d 第4工程:e、h 第5工程:f、g
- 第1工程:a、b 第2工程:c、e 第3工程:d 第4工程:f、g 第5工程:h
- 第1工程:a、b 第2工程:c、f 第3工程:d、e 第4工程:g、h
- 第1工程:a、b、c 第2工程:d、e、g 第3工程:f、h
- 第1工程:a、b、e 第2工程:d、g 第3工程:c、f 第4工程:h
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この過去問の解説 (3件)
01
ラインバランシングに関する問題です。各選択肢の内容を見ていくにあたり、サイクルタイムを計算しておきます。
(計算式) 700時間×60分÷5,900個=7.118分 →7分 となります。
ラインバランシングでは、このサイクルタイムを基準として各工程に割り当てる要素作業を考えます。
第1工程は2.9分なので問題なし
第2工程はb+c=3.8+2.5=6.3分なので問題なし
第3工程は5.7分なので問題なし
第4工程はe+h=1.2+4.9=6.1分なのでサイクルタイム上は問題ないのですが、eとhを続けて行うと間のgの作業を飛ばしてしまうので生産が完了しません。したがって誤りです。
第1工程はa+b=2.9+3.8=6.7分なので問題なし
第2工程はc+e=2.5+1.2=3.7分なので問題なし
第3工程は5.7分なので問題なし
第4工程はf+g=4.7+2.0=6.7分なので問題なし
第5工程は4.9分なので問題なし
したがって正解です。
第1工程はa+b=2.9+3.8=6.7分なので問題なし
第2工程はc+f=2.5+4.7=7.2分となり、サイクルタイムを超過するので誤りです。
第1工程はa+b+c=2.9+3.8+2.5=9.2分となり、サイクルタイムを超過するので誤りです。
第1工程はa+b+e=2.9+3.8+1.2=7.9分となり、サイクルタイムを超過するので誤りです。
ラインバランシングに関する基本問題ですので、しっかり確認しておきましょう。
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02
設定サイクルタイムの計算がカギとなります。
設定サイクルタイムは、700時間×60分=42000分を生産計画量である5900個で除して求めます。
計算の結果、サイクルタイムは7分以下である必要があるので、それぞれの工程が7分以内となる選択肢を選びます。
不適切です。
第4工程で、eとhとされていますが、間にgの工程が必要となりますので、不適切です。
適切です。
第1工程:a、bの合計は、6.7分
第2工程:c、eの合計は、3.7分
第3工程:dは、5.7分
第4工程:f、gの合計は、6.7分
第5工程:hは、4.9分で
すべて7分以内かつ連続した作業ですので、適切です。
不適切です。
第2工程:c、fの合計は、7.2分で、7分をオーバーしているので、不適切です。
不適切です。
第1工程:a、b、第2工程:d、e、g、第3工程:f、hのいずれも7分をオーバーしているので、不適切です。
不適切です。
第1工程:a、b、e、第2工程:d、g、第3工程:c、fにおいて7分をオーバーしているので、不適切です。
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03
優先順位図をもとにラインバランシングを行う問題です。
各要素作業の稼働予定時間と目標生産計画量が与えられているので、サイクルタイムを算出できます。
サイクルタイム = 700 × 60分 / 5900個 ≒ 7.12分
合計作業時間が7.12分以下であることが求められていることになります。
各選択肢をそれぞれ見ていきます。
合計作業時間は7分以下となりますが、第4工程と第5工程で優先順位を無視しているため、本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
合計作業時間がサイクルタイムを超過するため、本選択肢は不正解です。
合計作業時間がサイクルタイムを超過するため、本選択肢は不正解です。
合計作業時間がサイクルタイムを超過するため、本選択肢は不正解です。
実際に計算することが必要な問題でした。このような出題パターンもあるため、対応できるように学習しておきましょう。
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