中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
運営管理 問5
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和4年度(2022年) 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
統計的検定に関する以下の文章の空欄AとBに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、検定においては、下のt表を使用すること。
ある製品特性の平均値は65.5である。この特性について、技術部門で新しい生産条件を設定して実験し、9個のサンプルを得た。その平均値は71.0、標準偏差は9.0であった。生産条件の変更によって特性の平均値が上がったか否かを、有意水準5%で t 検定したところ、検定統計量の値は( A )。これより、生産条件の変更によって平均値は上がったと( B )。
ある製品特性の平均値は65.5である。この特性について、技術部門で新しい生産条件を設定して実験し、9個のサンプルを得た。その平均値は71.0、標準偏差は9.0であった。生産条件の変更によって特性の平均値が上がったか否かを、有意水準5%で t 検定したところ、検定統計量の値は( A )。これより、生産条件の変更によって平均値は上がったと( B )。
- A:1.833以上となった B:いえる
- A:1.833より小さくなった B:いえない
- A:1.860以上となった B:いえる
- A:1.860より小さくなった B:いえない
- A:1.860より小さくなった B:いえる
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この過去問の解説 (3件)
01
検定に関する問題です。難問ですが、計算式を暗記しておきましょう。
1.仮説
対立仮説は、新しい生産条件では平均値65.5を超える。
帰無仮説は、新しい生産条件では平均値65.5を上回らない。
2.T値
T値の計算式は、(サンプルの平均ー現在の平均)/(標準偏差÷サンプル数の平方根)です。
よって、(71.0ー65.5)/(9÷3)=1.8333
3.棄却域
自由度は、サンプル数が9ですので、9-1で8です。表より自由度8の棄却域は、T>=1.860となります。
4.結果
棄却域は1.860以上であるのに対して、T値は1.833でしたので、帰無仮説を棄却することができません。
よって正解は、有意水準5%で t 検定したところ、検定統計量の値は(1.860より小さくなった)。これより、生産条件の変更によって平均値は上がったと(いえない)。
上記説明より、「A:1.860より小さくなった B :いえない」となります。
上記説明より、「A:1.860より小さくなった B :いえない」となります。
上記説明より、「A:1.860より小さくなった B :いえない」となります。
正解です。
上記説明より、「A:1.860より小さくなった B :いえない」となります。
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02
統計的検定に関する出題です。
計算方法は以下の通りとなります。
①対立仮説:平均値>65.5
②帰無仮説:平均値=65.5
③検定統計量:t = (71.0 - 65.5) / (9 ÷ 3) = 1.833・・・
④棄却域:①、②よりt表の片側検定になるので、自由度はn-1=9-1=8
t表から棄却限界値は1.860
⑤判定:検定統計量=1.833<棄却限界値=1.860
となることから、検定結果は有意ではなく、平均値は上がったとは言えません。
冒頭の説明から、
A=1.860より小さくなった B=いえない
となります。したがって誤りです。
冒頭の説明から、
A=1.860より小さくなった B=いえない
となります。したがって誤りです。
冒頭の説明から、
A=1.860より小さくなった B=いえない
となります。したがって誤りです。
冒頭の説明から、
A=1.860より小さくなった B=いえない
となります。したがって正解です。
冒頭の説明から、
A=1.860より小さくなった B=いえない
となります。したがって誤りです。
統計的検定に関する問題でした。計算の手順並びに公式を覚えておけば
問題ないものですので、内容をしっかり押さえておきましょう。
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03
生産条件変更後の平均値が、変更前と比較して上昇しているのかどうかを片側t検定で検証する問題です。
以下の手順で検証します。
仮説を以下のように設定ます。
帰無仮説 平均値は65.5
対立仮説 平均値は65.5よりも大きい
検定統計量tを計算します。
計算式は以下のとおりです。
t = ( サンプルの平均 ー 現在の平均 )÷( 標準偏差 ÷ サンプル数の平方根 )
本問の数値を当てはめると以下のようになります。
t =( 71.0 ー 65.5 )÷( 9 ÷ 3 )=1.833
棄却ルールを設定します。
サンプル数が9であるため、自由度はサンプル数から1を引いた8です。
問題の表より自由度8の値は1.860です。
検定統計量は1.833で、1.860より小さいため、帰無仮説を採用することになります。
そのため回答は、 A:1.860より小さくなった B:いえない です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
本選択肢は不正解です。
運営管理で検定が出題されることは少なく、かつ難問と言えたと思います。
本問を復習する必要性は低いです。
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