中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
運営管理 問11

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和4年度(2022年) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

QC7つ道具と新QC7つ道具に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 管理図は、時系列データをヒストグラムで表した図である。
  • 散布図は、不具合を原因別に集計し、件数が多い順に並べた図である。
  • 特性要因図は、原因と結果、目的と手段などが複雑に絡み合った問題の因果関係を表した図である。
  • パレート図は、項目別に層別して出現頻度の高い順に並べるとともに、累積和を表した図である。
  • 連関図は、原因と結果の関係を魚の骨のように表した図である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

QC7つ道具と新QC7つ道具については、用語の意味を覚える際にグラフなどの図を画像として覚えるようにしましょう。

選択肢1. 管理図は、時系列データをヒストグラムで表した図である。

管理図は、時系列データを折れ線グラフで表した図です。

選択肢2. 散布図は、不具合を原因別に集計し、件数が多い順に並べた図である。

散布図は、2つの項目について、相関関係があるかをを分析する際に使用する図です。

選択肢3. 特性要因図は、原因と結果、目的と手段などが複雑に絡み合った問題の因果関係を表した図である。

特性要因図は、ある結果を引き起こす要因を系統的に表した図です。

選択肢4. パレート図は、項目別に層別して出現頻度の高い順に並べるとともに、累積和を表した図である。

パレート図は、項目別に層別して出現頻度の高い順に並べるとともに、累積和を表すことで、ある結果を引き起こす要因について、どの要因が大きく占めているかを把握するのに適している図です。

選択肢5. 連関図は、原因と結果の関係を魚の骨のように表した図である。

連関図は、複雑に絡み合った問題の因果関係を表した図です。

これにより主要因などを分析します。

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02

QC7つ道具と新QC7つ道具についての問題です。

各ツールに関する基本的な内容を問われています。

選択肢1. 管理図は、時系列データをヒストグラムで表した図である。

管理図とはヒストグラムではなく折れ線グラフで、管理対象のデータから異常値を見つけ出すツールです。そのため本選択肢は不正解です。

選択肢2. 散布図は、不具合を原因別に集計し、件数が多い順に並べた図である。

散布図とは2つの要因の因果関係を調べるためのツールのため、本選択肢は不正解です。

選択肢3. 特性要因図は、原因と結果、目的と手段などが複雑に絡み合った問題の因果関係を表した図である。

特性要因図要因を階層的に整理するツールです。できあがる図が魚の骨のように見えるため、フィッシュボーン・ツールとも呼ばれます。そのため本選択肢は不正解です。

選択肢4. パレート図は、項目別に層別して出現頻度の高い順に並べるとともに、累積和を表した図である。

パレート図は、選択肢のように項目別に層別して出現頻度の高い順に並べ、累積和も表す図です。不具合を原因別に集計し、件数が多い順に並べた図でもあります。そのため本選択肢が正解です。

選択肢5. 連関図は、原因と結果の関係を魚の骨のように表した図である。

連関図は、原因と結果、目的と手段などが複雑に絡み合った問題の因果関係を整理するツールです。そのため本選択肢は不正解です。

まとめ

QC7つ道具と新QC7つ道具を学習する際には、用語の意味だけではなくそれぞれのグラフや図を確認するとイメージがつかめて知識が定着できます。

参考になった数9

03

QC7つ道具と新QC7つ道具に関する問題です。

 

QC7つ道具と新QC7つ道具は頻出論点です。内容的にも平易であり、必ず正答しなければならないレベルです。

選択肢1. 管理図は、時系列データをヒストグラムで表した図である。

管理図は、ヒストグラムで表した図ではありません

 

時系列データであることは正しいです。

選択肢2. 散布図は、不具合を原因別に集計し、件数が多い順に並べた図である。

パレート図は、不具合を原因別に集計し、件数が多い順に並べた図です。

 

パレート図だと分からなくても、「散布」と「件数が多い順に並べた」の文意が合わないと気付いて、消去法で不適切な選択肢であると排除することは可能です。

選択肢3. 特性要因図は、原因と結果、目的と手段などが複雑に絡み合った問題の因果関係を表した図である。

相関図は、原因と結果、目的と手段などが複雑に絡み合った問題の因果関係を表した図です。

 

「因果関係=相関」と判断できれば望ましいです。

他の選択肢で、特性要因図の特徴が異なる表現で述べられています。

選択肢4. パレート図は、項目別に層別して出現頻度の高い順に並べるとともに、累積和を表した図である。

正解の選択肢となります。

 

他の選択肢で、パレート図の特徴が異なる表現で述べられています。

選択肢5. 連関図は、原因と結果の関係を魚の骨のように表した図である。

特性要因図は、原因と結果の関係を魚の骨のように表した図です。

 

特性要因図は「フィッシュボーン(魚の骨)・チャート」と呼ばれることもあるため、まとめて暗記しておきましょう。

まとめ

【補足】

各選択肢で述べていますが、QC7つ道具と新QC7つ道具についてはキーワードを絡めて暗記すると効率的です。

 

また、本問では、選択肢の記述を入れ替える典型的な引っ掛け問題となっています。
お互いの記述を入れ替えるだけで間違いの選択肢を作ることができるので、よく用いられる手法です。

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