中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
運営管理 問32
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和4年度(2022年) 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
物品の輸送手段の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 鉄道輸送において使用されるコンテナは、1種類に限定されている。
- トラックに積載した貨物をRORO船で輸送する際には、トラックがそのまま船内へ入れないため、貨物を取り卸して船内に積み込む作業が発生する。
- トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトを推進することにより、貨物の積み替えが不要になる。
- トラック輸送の契約に関する「標準貨物自動車運送約款」では、運送の対価である運賃と運送以外の役務等の対価である料金を区別している。
- 路線便は、トラック1台を単独の荷主が貸し切りにして、発地から着地まで直行する輸送方法である。
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この過去問の解説 (3件)
01
輸送に関する知識を問われている問題です。
荷姿などに応じて複数種類のコンテナを利用して輸送されています。そのため本選択肢は不正解です。
RORO船とはroll-on roll-off船のことです。その特徴は貨物を積んだトラックをそのまま船に乗せて輸送できることです。そのため本選択肢は不正解です。
モーダルシフトとは環境負荷が高いと言われるトラック輸送から、環境負荷が低い鉄道や海運に輸送手段を変更することです。トラック以外の輸送手段も用いるため貨物の積み替えが必要になると考えられます。そのため本選択肢は不正解です。
標準貨物自動車運送約款で運賃と役務等を区別して料金が設定されています。そのため本選択肢が正解です。
路線便とは複数の荷主の荷物を相積みにして輸送することです。そのため本選択肢は不正解です。
正解である選択肢は少々複雑な内容でしたが、他の誤っている選択肢を確定させることで消去法的に正解を導くことが可能な問題でした。
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02
正解は4です。
鉄道輸送のコンテナの種類は、貨物の重量・サイズ・荷姿・状態に応じて、様々な種類があります。
RORO船とは、トラックなどが自走で船に乗り込み、貨物を積載したまま運搬できる貨物用の船舶のことです。
そのため、貨物を取り卸して船内に積み込む作業は発生しません。
モーダルシフトとは、トラック等の自動車で行われている貨物輸送を、環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換することです。
モーダルシフトの課題として、鉄道や船舶の場合は、自動車とは異なり、駅や港などの転換拠点間の輸送に限られ、転換拠点で他の鉄道や船舶に貨物の積み替えが発生します。
標準貨物自動車運送約款では、運賃と、積込料や取卸料などの運送以外の役務等の対価である料金を区別しています。
路線便とは、1台のトラックに複数の荷主が荷物を載せて運送する輸送方法です。
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03
物品の輸送手段の特徴に関する問題です。
専門的な知識がなければ対応できない選択肢が含まれているため、正答することは難しいと思われます。
鉄道輸送において使用されるコンテナは、1種類に限定されているわけではありません。
大きさや用途別に応じて、複数のコンテナが活用されています。
トラックに積載した貨物をRORO船で輸送する際には、トラックがそのまま船内へ入ることができます。したがって、貨物を取り卸して船内に積み込む作業は発生しません。
RORO(Roll-on Roll-off ship)船については、下記サイトを参照ください。
https://www.naiko-kaiun.or.jp/kids/zukan/roro.html
トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトを推進することにより、環境負荷を低減することができます。
モーダルシフトを推進しても、貨物の積み替えは必要です。
正解の選択肢となります。
貸切便は、トラック1台を単独の荷主が貸し切りにして、発地から着地まで直行する輸送方法です。
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