中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
運営管理 問35
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和4年度(2022年) 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
トラックの積載率を改善させるために、取組案aとbを検討している。
現状では、物流センターAと物流センターBからそれぞれ別々にトラック1台が走行し、物流センターCへ納品しており、各物流センターから輸送する際の実車の積載率は50%未満である。(下図参照)
取組案aとbは、それぞれ以下のとおりである。
取組案a
物流センターAの納品分を物流センターBに集めた後、物流センターBからまとめて物流センターCへ別のトラック1台で納品する。(下図参照)
取組案b
物流センターCから物流センターAと物流センターBをトラック1台が巡回して集荷し、物流センターCへ納品する。(下図参照)
上記の取組案aとbに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ただし、ここでいう積載率とは、「貨物を積載して走行するトラックの最大積載量に占める、実際に積載した貨物の量の割合」のことである。また、トラックの大きさ(最大積載量)は現状と取組案において全て同じである。
現状では、物流センターAと物流センターBからそれぞれ別々にトラック1台が走行し、物流センターCへ納品しており、各物流センターから輸送する際の実車の積載率は50%未満である。(下図参照)
取組案aとbは、それぞれ以下のとおりである。
取組案a
物流センターAの納品分を物流センターBに集めた後、物流センターBからまとめて物流センターCへ別のトラック1台で納品する。(下図参照)
取組案b
物流センターCから物流センターAと物流センターBをトラック1台が巡回して集荷し、物流センターCへ納品する。(下図参照)
上記の取組案aとbに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ただし、ここでいう積載率とは、「貨物を積載して走行するトラックの最大積載量に占める、実際に積載した貨物の量の割合」のことである。また、トラックの大きさ(最大積載量)は現状と取組案において全て同じである。
- トラックの積載率は、取組案aとbのいずれにおいても改善される。
- トラックの積載率は、取組案aでは改善されるが、bでは改善されない。
- トラックの積載率は、取組案bでは改善されるが、aでは改善されない。
- トラックの積載率は、取組案aとbのいずれにおいても改善されない。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1です。
現状は、物流センターAと物流センターBからそれぞれトラック1台が物流センターCへ走行しており、それぞれの積載率は50%以下である。
取組案aでは、物流センターAから物流センターBへ荷物を運び、物流センターBからまとめて物流センターCへ運びます。
この場合、物流センターAから物流センターBの積載率は変わりませんが、物流センターBから物流センターCへの走行時には、まとめて運ぶため、積載率は改善されます。
取組案bでは、1台のトラックが物流センターAから物流センターBへ荷物を運び、そのトラックに物流センターBの荷物を載せて物流センターCへ走行します。
この場合も、物流センターAから物流センターBの積載率は変わらないが、物流センターBから物流センターCへの走行時には、まとめて運ぶため、積載率は改善されます。
よって、取組案aと取組案bともに積載率は改善されます。
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02
「取組案aとbのいずれにおいても改善される。」が正解の選択肢となります。
与件文に「実車の積載率は50%未満」等の記載があるのでややこしく感じられますが、現状と取組案aとbの違いとして、実車(実線矢印)と空車(点線矢印)の数を比較するだけでも判断できます。それだけでも、bは改善されるだろうという判断は可能です。
個別に配送するよりも、まとめて配送した方が積載効率が上がることはイメージできるかと思います。現状は個別に配送されており、改善案ではそれをまとめて配送するということを述べています。そこから、aも改善されるだろうと判断できます。
正解の選択肢となります。
bでは点線の矢印が一つだけですので、空車(積載率0%)が減ることになり、現状よりも改善されます。
aでは実線と点線の数は現状と同じですが、Bセンターで荷物がトラック1台に集約されるため、積載効率が高まります。したがって、積載率は改善されます。
aでは実線と点線の数は現状と同じですが、Bセンターで荷物がトラック1台に集約されるため、積載効率が高まります。したがって、積載率は改善されます。
bでは点線の矢印が一つだけですので、空車(積載率0%)が減ることになり、現状よりも改善されます。
なお、取組案bの方式はミルクランともよばれます。
ミルクラン方式(日本通運ホームページ)
https://www.nittsu.co.jp/truck/services/milkrun/
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03
まず、現状の整理をすると、AとBからCへの実車がそれぞれの拠点の荷物を発送して、CからAとBそれぞれへの空車が発生しています。
取組案aはBにAの荷物を集めることで、BからCへの実車には2拠点分の荷物を積むことになるため積載率が改善します。
取組案bはBからCへの実車には2拠点分の荷物を積むことになり、空車の数も減っているので積載率が向上しています。
取組案aとbのいずれにおいても改善されることになります。
本選択肢が正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
一見すると難問のようにも思えますが、落ち着いて図を読み解いていけば正答することは十分可能です。
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