中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
運営管理 問36
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和4年度(2022年) 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
物流センターの運営に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 3PLは、荷主が物流事業者に代わって物流センターを運営することである。
- ASNは、出荷する商品に誤りがないかを確認する出荷検品に利用される。
- 在庫管理の重点を決める手法として、ABC分析が利用される。
- 種まき方式ピッキングは、オーダー別に商品を一品ごとに集品する方法である。
- マテハン機器のうち、パレタイザは保管用の機器であり、AGV(Automatic Guided Vehicle)は仕分用の機器である。
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この過去問の解説 (3件)
01
在庫管理の重点を決める手法として、ABC分析が利用される。が正解の選択肢となります。
3PLとは、「一般的に荷主に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を受託し遂行すること」(日本通運ホームページ:https://www.nittsu.co.jp/3pl/what.html)と言われていますが、必ずしも物流センターを運営するとは限らず、戦略構築に特化したノン・アセット型とよばれる3PLも存在します。
※アセットとは「資産」のことです。この場合の資産とは物流センターのことであり、物流センターを保有する場合はアセット型、保有しない場合はノン・アセット型となります。
ASNとはAdvance Ship Notice(事前出荷通知)の頭文字であり、出荷する商品に誤りがないかを確認するものではありません。
正解の選択肢となります。在庫管理に限らず、売上構成比でABCに分類して販売を強化する商品を選別する手法としてもABC分析が活用されます。
一品ごとに集品するのは、シングルピッキングの説明です。種まき方式ピッキングはトータルピッキングとも呼ばれており、出荷する商品を一度にピッキングして、出荷先ごとに仕分ける方法を採ります。
パレタイザとは、パレットの上に商品を集約・積載する行為を人間に代わってロボットが自動的に行う機器のことです。AGVは「無人搬送車」の略で、こちらも人間に代わってロボットが搬送作業を行う機器のことです。
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02
正解は3です。
3PL(Third Party Logistics)とは、荷主に対して物流の改善を提案し、包括して物流業務を受託し遂行することです。
ASNとは、納入業者から物流センターや店舗に対して、事前に出荷情報を通知する仕組みのことです。
ABC分析とは、売上やコストなどの指標を大きい順に並べて、優先的に在庫管理を行うべき品目を分析することです。
そのため、重点を決める手法として適しています。
種まき方式ピッキングとは、複数のオーダーの商品をまとめてピッキングしておき、その後に荷捌き場で発送先ごとに分ける方式です。
オーダー別に商品を一品ごとに集品する方式は、摘み取り方式ピッキングです。
パレタイザとは、商品をパレットの上に決められた荷姿に集積する機器で、仕分け用に使用されます。
AGVとは、自動で走行する車輪のついた機器であり、商品を上に載せたり、けん引することで商品を運ぶことができます。
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03
物流センターについて基礎的な知識を問う問題です。
各選択肢をそれぞれ解説します。
3PLは、物流事業者等が荷主に対してロジスティクス改革を提案して、包括的にロジスティクスサービスを受託することであるため、本選択肢は不正解です。
ASNは事前出荷明細のことであり、入荷した荷物が事前出荷明細(ASN)の内容と齟齬がないかを確認する入荷検品の際に利用するため、本選択は不正解です。
ABC分析の説明として適切であるため、本選択肢が正解です。
種まき方式ピッキングは、品目別の総量をまとめて集品して、その後出荷先別に仕分けをします。
選択肢の方法は、摘み取り方式ピッキングであるため、本選択肢は不正解です。
パレタイザは、パレット上でロボットが商品を集約・積載する機器のことです。
AGVはAutomatic Guided Vehicleと呼ばれる無人配送車のことです。
選択肢の内容は適切ではないため、本選択肢は不正解です。
どの用語も今後の出題が予想できるため、復習しておきましょう。
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