中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
運営管理 問37

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和4年度(2022年) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

商品コード(GTIN)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • JANコードは国内のみで通用するコードであるので、例えばヨーロッパへ輸出する際にはEANコードなども別に表示する必要がある。
  • インストアマーキングは、バーコードの中に価格データが入っていない「PLU」タイプと、バーコードの中に価格データが入っている「NonPLU」タイプの2種類に分けられる。
  • 商品が製造または出荷される段階で、製造業者または発売元が商品包装にJANコードをJANシンボルにより表示することを、インストアマーキングという。
  • ソースマーキングを行う際、先頭の2桁と最後の1桁以外は申請などをしなくても、自社商品や管理ルールに合わせた番号を自由に割り振ることが可能である。
  • 日本の企業のブランドで販売される場合であっても、実際の製造が海外で行われる商品には原産国の国番号を表示しなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

選択肢1. JANコードは国内のみで通用するコードであるので、例えばヨーロッパへ輸出する際にはEANコードなども別に表示する必要がある。

JANコードは、世界共通の商品識別番号です。

そのため、海外へ輸出する際も、JANコードを使用することができます。

選択肢2. インストアマーキングは、バーコードの中に価格データが入っていない「PLU」タイプと、バーコードの中に価格データが入っている「NonPLU」タイプの2種類に分けられる。

インストアマーキングとは、野菜や肉などの生鮮食品や量り売りなどで使用する、その店内のみで使用されるラベルのことです。

インストアマーキングは、バーコードの中に価格データが入っていない「PLU」 タイプと、バーコードの中に価格データが入っている「NonPLU」タイプの2種類 に分けられます。

選択肢3. 商品が製造または出荷される段階で、製造業者または発売元が商品包装にJANコードをJANシンボルにより表示することを、インストアマーキングという。

商品が製造または出荷される段階で、製造業者または発売元が商品包装にJANコードをJANシンボルにより表示することを、ソースマーキングといいます。

選択肢4. ソースマーキングを行う際、先頭の2桁と最後の1桁以外は申請などをしなくても、自社商品や管理ルールに合わせた番号を自由に割り振ることが可能である。

企業が自由に設定することができるコードは、商品アイテムコードの3桁のみです。

選択肢5. 日本の企業のブランドで販売される場合であっても、実際の製造が海外で行われる商品には原産国の国番号を表示しなければならない。

日本の企業のブランドで販売される場合であっても、実際の製造が海外で行われる商品には日本の国番号が表示されます。

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02

GTIN(Global Trade Item Number)とは、GS1が定めた標準の商品識別コードのことです。

各選択肢をそれぞれ解説します。

選択肢1. JANコードは国内のみで通用するコードであるので、例えばヨーロッパへ輸出する際にはEANコードなども別に表示する必要がある。

JAN(Japanese Article Number)コードは、国内のみで通用するコードではなく、EAN(European Article Number)コードと互換性があるため、EANコードを別に表示する必要はないため、本選択肢は不正解です。

選択肢2. インストアマーキングは、バーコードの中に価格データが入っていない「PLU」タイプと、バーコードの中に価格データが入っている「NonPLU」タイプの2種類に分けられる。

インストアマーキングとは、小売段階でそれぞれの商品や商品包装上にバーコードを貼付することを指します。

その際に利用するバーコードには2種類あり、それがPLU(Price Look Up)NonPLUです。

選択肢の説明は適切な内容であるため、本選択肢が正解です。

選択肢3. 商品が製造または出荷される段階で、製造業者または発売元が商品包装にJANコードをJANシンボルにより表示することを、インストアマーキングという。

選択肢の内容はソースマーキングと呼ばれるため、本選択肢は不正解です。

選択肢4. ソースマーキングを行う際、先頭の2桁と最後の1桁以外は申請などをしなくても、自社商品や管理ルールに合わせた番号を自由に割り振ることが可能である。

ソースマーキングを行う際には、GS1Japanに申請・貸与を受けたGS1事業者コードをしようする必要があり、自由に割り振ることはできません

先頭の2桁は国コード、最後の1桁はバーコードが正常に読み取れているのか確認するためのチェックデジットであるため、どちらも自由に設定することはできません。

本選択肢は不正解です。

選択肢5. 日本の企業のブランドで販売される場合であっても、実際の製造が海外で行われる商品には原産国の国番号を表示しなければならない。

日本の企業ブランドで販売する場合は、日本の国番号の45または49を表示しなければなりません

そのため本選択肢は不正解です。

まとめ

代表的なGTINにはJANコードと呼ばれるGTIN-13とGTIN-8やGTIN-14が挙げられます。

GTIN-8はバーコードの表示スペースが限られている商品に、JANコードを表示するために利用されるJANコード短縮タイプです。

GTIN-14は、同じGTIN-13が設定されている商品(同一商品のことです)を複数個包装している集合包装に表示するコードのことです。

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03

インストアマーキングは、バーコードの中に価格データが入っていない「PLU」タイプと、バーコードの中に価格データが入っている「NonPLU」タイプの2種類に分けられる。が正解の選択肢となります。

選択肢1. JANコードは国内のみで通用するコードであるので、例えばヨーロッパへ輸出する際にはEANコードなども別に表示する必要がある。

JANコードもEANコードも同一のコードのため、別途表示する必要はありません。

選択肢2. インストアマーキングは、バーコードの中に価格データが入っていない「PLU」タイプと、バーコードの中に価格データが入っている「NonPLU」タイプの2種類に分けられる。

正解の選択肢となります。

選択肢3. 商品が製造または出荷される段階で、製造業者または発売元が商品包装にJANコードをJANシンボルにより表示することを、インストアマーキングという。

製造業者または発売元が行うマーキングは、ソース(source)マーキングです。

選択肢4. ソースマーキングを行う際、先頭の2桁と最後の1桁以外は申請などをしなくても、自社商品や管理ルールに合わせた番号を自由に割り振ることが可能である。

ソースマーキングとはJANコードを付番することですが、JANコードはGS1事業者コードと商品アイテムコードによって構成されており、このGS1事業者コードはGS1 JAPANという団体に登録申請を行うことで貸与されます。したがって、自社で自由に割り振ることはできません。

選択肢5. 日本の企業のブランドで販売される場合であっても、実際の製造が海外で行われる商品には原産国の国番号を表示しなければならない。

商品コードは、その商品のブランドオーナーを特定するためのものであるため、製造が海外で行われようとも、GS1事業者コードと商品アイテムコードによって構成されるJANコードを表示しなければなりません。

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