個人情報保護法改正の大きなポイントである仮名加工情報についての出題です。
仮名加工情報とは、他の情報と照合しない限り、特定の個人を識別できないように個人情報を加工した情報のことです。
加工によって一定の安全性を担保しつつ、改正前の匿名加工情報よりもデータの有用性を持たせて、詳細な分析ができるようなものを指しています。
仮名加工情報の例としては以下のようなものが挙げられます。
・氏名を仮IDに置き換える
・クレジット番号を削除する
・旅券番号などを削除する
本問の内容を整理します。
データの利活用において、従来から存在していた匿名加工情報よりも詳細な分析を比較的簡便な加工方法で実施したいというニーズの高まりを受け、仮名加工情報が新たに創設された。匿名加工情報では、特定の個人を識別することができず、復元できないことが求められていたが、仮名加工情報では他の情報(対照表など)と照合しない限り特定の個人を識別できないように加工されることが求められている。例えば、会員ID、氏名、職業、商品購買履歴で構成されるデータを加工する場合、仮名加工情報では氏名を削除するなど個人が特定できないようにすることが必要となる。
正しい選択肢の組みわせは、 a:仮名加工情報 b:他の情報(対照表など)と照合しない c:氏名 です。
選択肢1. a:仮名加工情報 b:インターネットで検索しない c:職業
a:仮名加工情報 b:他の情報(対照表など)と照合しない c:氏名が正解のため、本選択肢は不正解です。
選択肢2. a:仮名加工情報 b:他の情報(対照表など)と照合しない c:氏名
選択肢3. a:仮名加工情報 b:他の情報(対照表など)と照合しない c:職業
a:仮名加工情報 b:他の情報(対照表など)と照合しない c:氏名が正解のため、本選択肢は不正解です。
選択肢4. a:個人識別符号 b:インターネットで検索しない c:職業
a:仮名加工情報 b:他の情報(対照表など)と照合しない c:氏名が正解のため、本選択肢は不正解です。
選択肢5. a:個人識別符号 b:他の情報(対照表など)と照合しない c:氏名
a:仮名加工情報 b:他の情報(対照表など)と照合しない c:氏名が正解のため、本選択肢は不正解です。
まとめ
ビッグデータの活用やAIの進化などデータを活用する場面が年々増加しています。
そのような時代背景やニーズの変化に対応するために、仮名加工情報が策定されました。
今後も問われる可能性があるため、基本的な事項は学習しておきましょう。