中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
経営情報システム 問8

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和4年度(2022年) 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

IPアドレスやドメインに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • DHCPは、ネットワークに接続するノードへのIPアドレスの割り当てを自動的に行うプロトコルであり、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイのアドレスは自動設定できない。
  • IPv4とIPv6の間には互換性があるので、IPv4アドレスを割り当てられた機器とIPv6アドレスを割り当てられた機器は直接通信できる。
  • NATは、ドメイン名とIPアドレスを動的に対応づけるシステムである。
  • トップレベルドメインは、分野別トップレベルドメイン(gTLD)と国別トップレベルドメイン(ccTLD)に大別される。
  • ルータの持つDNS機能によって、LAN内の機器に割り当てられたプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換し、インターネットへのアクセスが可能になる。

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この過去問の解説 (3件)

01

IPアドレスやドメインに関する問題です。

選択肢1. DHCPは、ネットワークに接続するノードへのIPアドレスの割り当てを自動的に行うプロトコルであり、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイのアドレスは自動設定できない。

前半の記述は正しいですが、後半は「サブネットマスクやデフォルトゲートウェイのアドレスは自動設定できる」が正しいです。したがって、不適切です。

選択肢2. IPv4とIPv6の間には互換性があるので、IPv4アドレスを割り当てられた機器とIPv6アドレスを割り当てられた機器は直接通信できる。

IPv4とIPv6の間には互換性がありません。そのため、直接通信することもできません。したがって、不適切です。

選択肢3. NATは、ドメイン名とIPアドレスを動的に対応づけるシステムである。

ドメイン名とIPアドレスを動的に対応づけるシステムは、DNSです。したがって、不適切です。

選択肢4. トップレベルドメインは、分野別トップレベルドメイン(gTLD)と国別トップレベルドメイン(ccTLD)に大別される。

正解の選択肢となります。

選択肢5. ルータの持つDNS機能によって、LAN内の機器に割り当てられたプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換し、インターネットへのアクセスが可能になる。

NATの説明になります。選択肢3と5の用語を入れ替えた引っ掛け問題です。したがって、不適切です。

参考になった数21

02

IPアドレスやドメインについて問われています。

選択肢1. DHCPは、ネットワークに接続するノードへのIPアドレスの割り当てを自動的に行うプロトコルであり、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイのアドレスは自動設定できない。

DHCPで配布される情報は、①当該コンピュータのIPアドレス、②サブネットマスク、③デフォルトゲートウェイ、④DNSサーバのIPアドレスです。

選択肢2. IPv4とIPv6の間には互換性があるので、IPv4アドレスを割り当てられた機器とIPv6アドレスを割り当てられた機器は直接通信できる。

IPv4とIPv6の間には互換性がありません

そのため、IPv4アドレスを割り当てられた機器とIPv6アドレスを割り当てられた機器は直接通信することができません。

選択肢3. NATは、ドメイン名とIPアドレスを動的に対応づけるシステムである。

NATとは、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する機能です。

ドメイン名とIPアドレスを動的に対応づけるシステムは、DNSです。

選択肢4. トップレベルドメインは、分野別トップレベルドメイン(gTLD)と国別トップレベルドメイン(ccTLD)に大別される。

正解です。

トップレベルドメインは、分野別トップレベルドメイン(gTLD)と国別トップレベルドメイン(ccTLD)に大別されます。

分野別トップレベルドメイン(gTLD)は「.com」や「.net」、国別トップレベルドメイン(ccTLD)は「.jp」などのことを指します。

選択肢5. ルータの持つDNS機能によって、LAN内の機器に割り当てられたプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換し、インターネットへのアクセスが可能になる。

DNSは、ドメイン名とIPアドレスを動的に対応づけるシステムです。

問題文は、NATの説明です。

参考になった数10

03

IPアドレスとは、ネットワーク上の機器に割り当てられる番号で、インターネット上の住所のようなものと言われます。

IPアドレスは数字で構成されるため利用者にはわかりにくいため、数字を名前に変換したものドメインです。

各選択肢をそれぞれ解説します。

選択肢1. DHCPは、ネットワークに接続するノードへのIPアドレスの割り当てを自動的に行うプロトコルであり、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイのアドレスは自動設定できない。

DHCPとは、Dynamic Host Configuration Protocolの略称で、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイのアドレスなどの自動設定を行うためのプロトコルです。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢2. IPv4とIPv6の間には互換性があるので、IPv4アドレスを割り当てられた機器とIPv6アドレスを割り当てられた機器は直接通信できる。

スマートフォンやIoT機器の普及によりIPアドレス枯渇の危機が現実となったため、IPv4よりはるかに大量のIPアドレスを用意できるIPv6が開発されました

しかし、IPv4とIPv6の間には互換性がないため、IPv6への移行が進んでいません。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢3. NATは、ドメイン名とIPアドレスを動的に対応づけるシステムである。

NATはプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換するものです。

選択肢の内容はDNSの説明です。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢4. トップレベルドメインは、分野別トップレベルドメイン(gTLD)と国別トップレベルドメイン(ccTLD)に大別される。

トップレベルドメインとは、URLのドットで区切られた文字列の一番右の部分です。

分野別トップレベルドメインと国別トップレベルドメインに大別されるため、本選択肢が正解です。

選択肢5. ルータの持つDNS機能によって、LAN内の機器に割り当てられたプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換し、インターネットへのアクセスが可能になる。

DNS機能とは、ドメイン名とIPアドレスの対応関係を管理するシステムです。

選択肢の内容はIPマスカレードやNATの説明です。

そのため本選択肢は不正解です。

まとめ

IPアドレスやDHCPなどはインターネット通信の基礎であり、重要な論点であるため出題されることが少なくありません。

復習して出題されたら正答できるように学習しておきましょう。

参考になった数7