中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
経営情報システム 問11
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和4年度(2022年) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
製品修理を専門に行う中小企業がある。下図は、この企業の修理業務の一部をUMLのクラス図として描いたものである。この図の解釈として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
- いずれの従業員も、少なくとも1つ以上の修理を担当する。
- いずれの従業員も、複数の修理を担当することは許されない。
- 各修理に対して、担当する従業員は1人以上である。
- 各修理に対して、担当する従業員は必ず1人である。
- 担当する従業員が存在しない修理もあり得る。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
UMLのクラス図とは、システムを構成する概念・事物・事象とそれらの間にある関連を表現する図のことです。
問題のクラス図のクラス間の線形は「関連」を示しています。
線形の端にある数字、「多重度」といい、関係する数を示しています。
多重度の表記の意味は、
「1」…1個
「1..*」…1個以上
「1..3」…1個から3個
という意味です。
これらを踏まえ、問題のクラス図の意味は「従業員1人が0個以上の修理に関連する。」となります。
不適切です。従業員は0個以上の修理を担当します。
不適切です。従業員は0個以上の複数の修理を担当します。
不適切です。各修理に対応する従業員は1人です。
適切です。
不適切です。各修理に対応する従業員は1人です。
参考になった数13
この解説の修正を提案する
02
モデリング技法も頻出論点のため、確実に得点したいです。
本問で示されている「0..1」「*」は、あるオブジェクトが他のオブジェクトと幾つ関係しているかという「多重度」を示しています。
「0..1」は「関係なしか、1つだけ」、「*」は「いくつでも」、「1..*」は「1つ以上いくつでも」を意味します。
冒頭の解説から、修理を担当しない従業員もいます。したがって、不適切です。
冒頭の解説から、複数の修理を担当する従業員もいます。したがって、不適切です。
冒頭の解説から、各修理に対して担当する従業員は1人のみです。したがって、不適切です。
正解の選択肢になります。
選択肢1のように、修理を担当しない従業員はいますが、担当する従業員が存在しない修理はありません。選択肢1を言い換えると、従業員の中には修理を担当しない者がいますが、担当する従業員が存在しない修理(選択肢5)があると問題そのものが成立しなくなります。したがって、不適切です。
参考になった数12
この解説の修正を提案する
03
UMLのクラス図の記号と意味を問う問題です。
修理側の0..*を従業員の側から見ると、0以上ということになります。
反対に従業員の1を修理の側から見ると、1ということになります。
この意味を読み解くと、「従業員1人に対して0件以上の修理を担当する」ということになります。
上記をふまえて各選択肢をみていきます。
「従業員1人に対して0件以上の修理を担当する」という意味のクラス図であるため、1件も修理を担当しない場合もありえます。
そのため本選択肢は不正解です。
複数の修理を担当することを許さないという表記はないため、本選択肢は不正解です。
従業員のところに1と表記されているため、1件の修理を担当する従業員は1人ということになります。
そのため本選択肢は不正解です。
本問のクラス図に適した内容であるため、本選択肢が正解です。
「従業員1人に対して0件以上の修理を担当する」という意味のクラス図であるため、担当する従業員が存在しない修理はありません。
そのため本選択肢は不正解です。
クラス図を問う問題は少なくありませんが、本問のような形式は珍しいため面食らうかもしれません。
しかし、落ち着いてクラス図と選択肢を見ると、修理の横に0と記載されているため担当する修理が0件はありえそうとか、複数の修理について表記されているように見えないため、複数の修理についての選択肢は適切ではなさそうだなどと、推測しながら選択肢を絞って正答することも可能かと思います。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
前の問題(問10)へ
令和4年度(2022年)問題一覧
次の問題(問12)へ