中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
経営情報システム 問18
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和4年度(2022年) 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
ITサービスマネジメントとは、ITサービス提供者が、提供するITサービスを効率的かつ効果的に運営管理するための枠組みである。
ITサービスマネジメントに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ITサービスマネジメントに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- COSOは、ITサービスマネジメントのベストプラクティス集である。
- ITサービスマネジメントシステムの構築に経営者が深く関与することは、避けた方が良い。
- ITサービスマネジメントシステムの認証を受けるとPマークを取得できる。
- ITサービスマネジメントにおけるインシデントとは、顧客情報の流出によってセキュリティ上の脅威となる事象のことをいう。
- SLAは、サービス内容およびサービス目標値に関するサービス提供者と顧客間の合意である。
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この過去問の解説 (3件)
01
ITサービスマネジメントについて問われています。
ITサービスマネジメントのベストプラクティス集は、ITILです。
COSOは、アメリカで設立されたトレッドウェイ委員会組織委員会のことです。
ITサービスマネジメントシステムの構築には、経営者は深く関与するべきです。
ITサービスマネジメントシステムの認証を受けると、ITSMS認定マークを取得することができます。
Pマークは、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者に付与されるプライバシーマークです。
ITサービスマネジメントにおけるインシデントとは、サービスに対する計画外の中断、サービスの品質の低下、又は顧客若しくは利用者へのサービスにまだ影響していない事象のことです。そのため、顧客情報の流出に限りません。
正解です。
SLAは、サービス提供者と顧客間で取り決めたサービスレベルに関する合意のことです。
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02
ITサービスマネジメントに関する問題です。
COSOとは、米国トレッドウェイ委員会組織委員会(Committee of Sponsoring Organizations of the Treadway Commission)の略称で、リスクマネジメントにおいては内部統制のフレームワークが有名です。したがって、不適切です。
むしろ、経営者が深く関与することが明示されているため、不適切です。
Pマーク(プライバシーマーク)とは、個人情報の保護体制に対する第三者認証制度です。したがって、不適切です。
サービスマネジメントにおけるインシデントは、突発的に生じるシステムの異常終了や構成機器の障害発生といった、サービスの中断やサービス品質の低下につながるような事象を意味します。したがって、不適切です。
正解の選択肢となります。
なお、SLAの正式名称はService Level Agreement(サービスレベルに関する合意)のため、覚えていれば瞬時に正誤判断できます。
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03
ITサービスマネジメントとは、情報化社会が進んだ現在において、各事業部門が必要としているITサービスの安定的な提供と、ITサービスの継続的な改善を管理するための仕組みのことです。
ITサービスマネジメントのベストプラクティス(手引き集)は、ITILです。
COSOとはトレッドウェイ委員会支援組織委員会が発表した内部統制の基本的な枠組みのことです。
そのため本選択肢は不正解です。
経営者には、ITサービスマネジメントに深く関与して、方針を示し、その方針を具体化するためのリソースをそろえる責任があるとされているため、本選択肢は不正解です。
ITサービスマネジメントシステムの認証は、ITSMS認証です。
Pマークは個人情報保護ができている認証のことです。
そのため本選択肢は不正解です。
インシデントは、サービスの質を損なう、または低下させるあらゆる種類の予期しないイベントのことです。
顧客情報の流出はインシデントの一つで、すべてではないため本選択肢は不正解です。
SLA(Service Level Agreement)とは、サービス提供者と顧客の間で交わされる、サービスのレベルに関する合意のことです。
SLAの説明として適切であるため、本選択肢が正解です。
補足説明です。
ITサービス提供組織はどのように運用されるべきかを規定したマネジメントシステムとして、ISO20000(ITSMS)が規定されています。
ITSMS適合性評価制度で適合していると評価されると、ITSMS認証を取得できます。
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