中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
中小企業経営・中小企業政策 問3
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和4年度(2022年) 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
財務省「法人企業統計調査年報」に基づき、2010年度から2019年度の期間について、小規模企業の1社当たりの売上高と、売上高経常利益率の推移を見た場合の記述として、最も適切なものはどれか。
なお、ここでは資本金1,000万円未満の企業を小規模企業とする。
なお、ここでは資本金1,000万円未満の企業を小規模企業とする。
- 売上高は減少基調の中で、売上高経常利益率が悪化傾向にある。
- 売上高は減少基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。
- 売上高は増加基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。
- 売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が悪化傾向にある。
- 売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。
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この過去問の解説 (3件)
01
財務省「法人企業統計調査年報」では、「小規模企業の収益の構造は、2010年度から2019年度の期間、売上高は横ばいであるが、売上高経常利益率が改善しており、収益力が向上している。」とされています。
そのため、「売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。」となります。
上記の説明通り、「売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。」とするのが適切です。
上記の説明通り、「売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。」とするのが適切です。
上記の説明通り、「売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。」とするのが適切です。
上記の説明通り、「売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。」とするのが適切です。
正解です。
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02
中小企業白書2021第2部(Ⅱ-6ページ)に記載があります。
注意するべきポイントは以下の通りです。
●期間:2010年度から2019年度
●小規模企業
●1社当たり売上高と、売上高経常利益率の推移(どのグラフから問われているのか)
まず、1社当たりの売上高から見ていきます。Ⅱ-6ページでは(2)図となりますが、大企業・中規模企業・小規模企業ともに横ばいであり、読み取りやすいグラフです。したがって、「売上高は横ばい基調である」という選択肢に絞り込むことができます。
次は、売上高経常利益率(Ⅱ-6ページでは(1)図となります)の推移ですが、Ⅱ-6ページの説明文によると、経常利益は中規模企業・小規模企業ともに増加していますが、その時期が中規模では2000年代から、小規模では2010年代からとなっています。2010年度から2019年度の小規模企業について問われているので、「売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある」という選択肢が正解となります。
小規模企業なので、売上⾼経常利益率は悪化しているのではないか?というイメージがあると、「売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が悪化傾向にある。」という選択肢を選んでしまうリスクが高まります。実際、2000年度から2010年度の10年間で売上⾼経常利益率が2回マイナスになっているので間違ったイメージとは言い難いですが、そのためいつの期間が問われているのかをしっかり確認しておく必要があります。
売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にあるため、不適切です。
売上高は横ばい基調であるため、不適切です。
売上高は横ばい基調の中であるため、不適切です。
売上高経常利益率が改善傾向にあるため、不適切です。
正解の選択肢となります。
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03
2021年度中小企業白書の第2-1-4図の売上高経常利益率の推移(企業規模別)の図に基づいて解説します。
図のタイトル通りに企業規模別に、売上高経常利益率と1社当たり経常利益、1社当たり売上高がまとめられています。
本問で問われているのは、小規模企業の1社当たりの売上高と売上高経常利益率の推移のため、そこに着目して図を分析します。
1社当たりの売上高は対象期間では横ばいと見てとれます。
売上高経常利益率は各年で増減はあるものの、対象期間をとおしてみると改善傾向にあると確認できます。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
売上高が横ばいの中でも売上高経常利益率が上昇していることは、稼ぐ力が育っていると分析されています。
どの視点で分析しても、大企業が中小企業を大きく上回っており、企業間の格差があることも読み取れます。
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