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中小企業診断士の過去問 令和5年度(2023年) 経済学・経済政策 問5

問題

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ある経済には、商品Aと商品Bの2つがあり、それぞれの価格と数量は下表のとおりとする。2020年を基準年とするとき、この設例に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  2022年の名目GDPは、2,400円である。
b  2022年の実質GDPは、2,400円である。
c  2022年の物価指数(パーシェ型)は、102である。
d  2020年から2022年にかけての実質GDPの成長率は、マイナス5%である。
問題文の画像
   1 .
a:正  b:正  c:正  d:誤
   2 .
a:正  b:正  c:誤  d:誤
   3 .
a:正  b:誤  c:正  d:誤
   4 .
a:誤  b:正  c:誤  d:正
   5 .
a:誤  b:誤  c:誤  d:正
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和5年度(2023年) 問5 )
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この過去問の解説 (2件)

5

まず、それぞれの記述を確認しましょう。

a. 2022年の名目GDPは、2,400円である。

名目GDPは、各商品の数量とその年の価格を掛け合わせて合計したものです。したがって、2022年の名目GDPは商品Aと商品Bの2022年の価格と数量を掛け合わせて合計します。つまり、(210円/個 * 8個) + (90円/個 * 8個) = 2,400円です。よって、記述aは正しいです。

b. 2022年の実質GDPは、2,400円である。

実質GDPは、各商品の数量と基準年の価格を掛け合わせて合計したものです。したがって、2022年の実質GDPは商品Aと商品Bの2022年の数量と2020年の価格を掛け合わせて合計します。つまり、(200円/個 * 8個) + (100円/個 * 8個) = 2,400円です。よって、記述bも正しいです。

c. 2022年の物価指数(パーシェ型)は、102である。

パーシェ型の物価指数は、名目GDPを実質GDPで割ったものを100倍した値です。したがって、2022年の物価指数は、(2,400円 / 2,400円) * 100 = 100です。よって、記述cは誤りです。

d. 2020年から2022年にかけての実質GDPの成長率は、マイナス5%である。

実質GDPの成長率は、(2022年の実質GDP - 2020年の実質GDP) / 2020年の実質GDP * 100で計算します。2020年の実質GDPは、(200円/個 * 10個) + (100円/個 * 5個) = 2,500円です。したがって、成長率は、(2,400円 - 2,500円) / 2,500円 * 100 = -4%です。よって、記述dは誤りです。

したがって、最も適切な選択肢は「a:正 b:正 c:誤 d:誤」です。

この問題は、名目GDP、実質GDP、物価指数、GDP成長率など、マクロ経済の基本的な概念を理解するのに役立ちます。

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物価指数について計算を伴う回答を求める問題です。

本問で問われている各物価指数を計算します。

1.2022年の名目GDP

名目GDPとは、国内で新たに生み出された付加価値の時価総額のことです。

2022年の名目GDPを求めると以下のようになります。

( 210円 × 8個 ) + ( 90円 × 8個 ) = 2,400円

2.2020年(基準年の)名目GDP

( 200円 × 10個 ) + ( 100円 × 5個 ) = 2,500円

3.2022年の物価指数(パーシェ型)

パーシェ型とは、基準年において比較年と同じ数量の消費を行ったときに、物価が比較年と比べてどれだけ変化しているのかを表す指標です。

比較年の数量で物価指数の変動を計算するため以下のようにして求めます。

( 210円 × 8個 ) + ( 90円 × 8個 ) ÷ ( 200円 × 8個 ) + ( 100円 × 8個 ) × 100 = 100

4.2020年から2022年にかけての実質GDP成長率

まず、名目GDP成長率を計算します。

名目GDP成長率 = ( 2400円 - 2500円 ) ÷ 2500円 × 100 = -4%

実質GDP成長率は名目GDP成長率から物価上昇率を引いて求めることができます。

しかし、本問では物価上昇率は0となります。

その結果、実質GDP成長率は-4%となります。

5.実質GDP

実質GDPは、名目GDPから物価変動を取り除いたものです。

名目GDPをGDPデフレーターである物価指数(パーシェ指数)で除して計算できるため、以下のような関係が成立します。

物価指数(パーシェ指数) = 名目GDP ÷ 実質GDP × 100

本問のパーシェ指数は100であるため、実質GDPは名目GDPと同じになります。

上記をふまえて各選択肢をみると以下のようになります。

a 2022年の名目GDPは2,400円のため、本選択肢は正しいです。

b 2022年の実質GDPは2,400円のため、本選択肢は正しいです。

c 物価指数(パーシェ型)は100であるため、本選択肢は誤っています。

d 2020年から2022年にかけての実質GDPはマイナス4%のため、本選択肢は誤っています。

正しい選択肢の組み合わせは、 a:正 b:正 c:誤 d:誤 です。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

本選択肢は不正解です。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:誤

本選択肢が正解です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:誤

本選択肢は不正解です。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:正

本選択肢は不正解です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

本選択肢は不正解です。

まとめ

物価指数については過去にも多く出題されています。

本問のように計算を伴う形式もあるため、復習して同様の問題にも対応できるよう学習しておきましょう。

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