中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
経済学・経済政策 問16
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和5年度(2023年) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
一定の賃貸住宅について、下図の需要曲線Dと供給曲線Sの下で当初の市場価格(家賃)がP0、均衡取引量がQ0であったとする。ここで、政府が価格P1を上限とする家賃規制を導入した場合の効果に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 家賃規制導入後の消費者余剰は、三角形AP1Fで示される。
b 家賃規制導入後の生産者余剰は、三角形P1BCで示される。
c 家賃規制導入後の住宅供給者の収入は、四角形P1OQ1Cで示される。
d 家賃規制導入によって生じた死荷重は、三角形ECFで示される。
a 家賃規制導入後の消費者余剰は、三角形AP1Fで示される。
b 家賃規制導入後の生産者余剰は、三角形P1BCで示される。
c 家賃規制導入後の住宅供給者の収入は、四角形P1OQ1Cで示される。
d 家賃規制導入によって生じた死荷重は、三角形ECFで示される。
- a:正 b:正 c:正 d:誤
- a:正 b:誤 c:誤 d:誤
- a:誤 b:正 c:正 d:正
- a:誤 b:正 c:正 d:誤
- a:誤 b:誤 c:誤 d:正
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この過去問の解説 (2件)
01
家賃規制についての出題です。
各選択肢をそれぞれ解説します。
a
家賃規制導入後の家賃はP1に制限されて供給量はQ1になるため、消費者余剰は三角形AP1Fではありません。
そのため本選択肢は誤っています。
b
家賃規制後の生産者余剰として適切なため、本選択肢は正しいです。
c
住宅供給者の収入は、家賃と供給量を掛けて求めることができます。
そのため家賃はP1、供給量はQ1の時は、四角形P1OQ1Cが住宅供給者の収入になります。
そのため本選択肢は正しいです。
d
家賃規制導入後の家賃はP1、供給量はQ1となるため、Q1での供給曲線と需要曲線の交点とEで作れる三角形が死荷重です。
そのため本選択肢は誤っています。
正しい選択肢の組み合わせは、 a:誤 b:正 c:正 d:誤 です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
本選択肢は不正解です。
家賃規制後の変化をグラフに描きこんで整理すれば十分に正解できる問題です。
学習するときも、試験で回答するときも手を動かす習慣をつけておきましょう。
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02
それぞれの記述の正誤を確認します。
a:家賃規制導入後の消費者余剰は、三角形AP1Fで示される。
誤りです。
消費者余剰は、需要者が得る利益を示しますが、家賃規制により価格がP1に制約されます。
b:家賃規制導入後の生産者余剰は、三角形P1BCで示される。
正解です。
家賃規制により、市場価格が上限P1に制約されるため、供給者の収入は減少します。
生産者余剰は、供給者が得る収入として定義されるため、規制後の収入減少が三角形P1BCとして表れます。
c:家賃規制導入後の住宅供給者の収入は、四角形P1OQ1Cで示される。
正解です。
供給者の収入は、均衡取引量Q0と価格P1に基づいて計算されるため、規制後の収入は四角形P1OQ1Cとして表れます。
d:家賃規制導入によって生じた死荷重は、三角形ECFで示される。
誤りです。
死荷重(deadweight loss)は、市場の効率が低下し、余剰が失われる領域を指します。
家賃規制により、需要と供給の間に生じる余剰が失われ、その面積が死荷重となります。
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