中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
財務・会計 問24
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和5年度(2023年) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
市場リスクに関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 外貨建取引の場合に、為替レートの変動で損益が生じるリスク
b 貸付先の財務状況の悪化などにより、貸付金の価値が減少ないし消失し、損害を被るリスク
c 債券を売却するときに、金利変動に伴って債券の市場価格が変動するリスク
d 市場取引において需給がマッチしないために売買が成立しなかったり、資金繰りに失敗するリスク
a 外貨建取引の場合に、為替レートの変動で損益が生じるリスク
b 貸付先の財務状況の悪化などにより、貸付金の価値が減少ないし消失し、損害を被るリスク
c 債券を売却するときに、金利変動に伴って債券の市場価格が変動するリスク
d 市場取引において需給がマッチしないために売買が成立しなかったり、資金繰りに失敗するリスク
- aとb
- aとc
- aとd
- bとc
- bとd
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この過去問の解説 (2件)
01
市場リスクとは、投資家がポートフォリオを構成してリスクの減少を図っても取り除くことのできないリスクのことです。
システマティック・リスクとも呼ばれて、景気、金利、為替などに影響される市場動向に起因して発生するリスクのことです。
各選択肢をそれぞれ解説します。
a
為替レートの変動は市場動向に起因して発生するリスクであるため市場リスクに該当します。
そのため本選択肢は正しいです。
b
貸付先の財務状況の悪化は、市場リスクではなく個別リスクに該当します。
そのため本選択肢は誤っています。
c
金利変動は市場動向に起因して発生するリスクであるため市場リスクに該当します。
そのため本選択肢は正しいです。
d
需給がマッチしないや資金繰りに失敗することは、市場リスクではなく個別リスクに該当します。
そのため本選択肢は誤っています。
正しい選択肢の組み合わせは、 aとc です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
個別リスクはアンシステマティック・リスクと呼ばれて、分散投資によって減少できるリスクのことです。
個別リスクと市場リスクを合わせたものが総リスクということになります。
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02
それぞれの記載内容を確認します。
a 外貨建取引の場合に、為替レートの変動で損益が生じるリスク:
→正解です。外貨建取引では、異なる通貨で資産や取引が行われるため、為替レートの変動によって損益が生じるリスクがあります。為替相場の変動は市場の外部要因に左右されやすく、企業や投資家はこれに備える必要があります。
b 貸付先の財務状況の悪化などにより、貸付金の価値が減少ないし消失し、損害を被るリスク:
→誤りです。これは信用リスクやクレジットリスクと関連しており、市場リスクではなくクレジットリスクに分類されます。市場リスクは、市場の価格変動によって生じるリスクを指しますが、貸付先の財務状況の悪化は個別のクレジットリスクに関連しています。
c 債券を売却するときに、金利変動に伴って債券の市場価格が変動するリスク:
→正解です。債券の市場価格は金利と逆相関する傾向があります。金利が上昇すれば、既存の債券の価格は下がります。これは、新発行の債券がより高い金利で入手可能なためです。逆に金利が下がれば、既存の債券の価格は上がります。債券を売却する際に金利変動によって価格が変動するため、市場リスクが生じます。
d 市場取引において需給がマッチしないために売買が成立しなかったり、資金繰りに失敗するリスク:
→誤りです。これは流動性リスクや取引リスクと関連していますが、市場の変動によって生じるリスクではなく、市場取引が円滑に進まないことによるリスクです。市場リスクは主に価格変動によって生じるものを指します。
したがって、aとcが正解です。
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