中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
企業経営理論 問3
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和5年度(2023年) 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
下表では、業界A~Eの競争状況が示されている。M. ポーターの「業界の構造分析(5フォース分析)」に基づき、既存企業間の対抗度の最も低い業界を下記の解答群から選べ。ただし、他の条件は全て等しいものとする。
- 業界A
- 業界B
- 業界C
- 業界D
- 業界E
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この過去問の解説 (3件)
01
M. ポーターの5フォース分析に絡めた、ハ―フィンダール指数の理解を問う複合問題です。
ハ―フィンダール指数とは、業界内の寡占度合いを表す指標です。
ハ―フィンダール指数は、毎年出題されるような頻度の高いものではありませんが、数値が高いほど業界内の寡占度合いが高くなります(独占的になる)。
本問には「製品差別化の程度」も与えられており、こちらはM. ポーターの5フォース分析の知識が必要になります。
例えば、製品差別化の程度が大きいということは、製品での差別化ができていることになるため競争は小さくなります。
与件文にある「既存企業間の対抗度の最も低い業界」を言い換えると、競争が小さい(激しくない)業界ということです。すなわち、ハ―フィンダール指数が大きく、製品差別化の程度が高い組み合わせが正解ということになります。
不適切な選択肢となります。
正解の選択肢となります。
不適切な選択肢となります。
不適切な選択肢となります。
不適切な選択肢となります。
なお、「既存企業間の対抗度の最も高い業界」であれば正解の選択肢となります。
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02
まず、ハーフィンダール指数について確認します。
ハーフィンダール指数とは、業界の集中度を表す指標であり、業界内の各企業の市場シェアから算出します。
ハーフィンダール指数が大きいと寡占的な市場となり、反対に小さいと競争が激しい市場ということになります。
5フォース分析において、業界の集中度が高い、または差別化の程度が高い場合には既存の企業間の競争は緩やかになる特徴があります。
上記を基に既存企業間の対抗度の最も低い業界を問題で与えられている中で選ぶと、業界Bとなります。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
ハーフィンダール指数が問われるのは珍しく、5フォース分析もこのような問われ方をするのは比較的珍しいと言えます。
ただ、5フォース分析は問われることが多い論点であるため、本問で問われている内容を理解できるように学習しておきましょう。
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03
既存企業間の対抗度を選択する問題です。
ハーフィンダール指数とは、ある業界の企業間の市場占有率に関する指数で、各企業の市場占有率の2乗の合計値です。すなわちハーフィンダール指数が高ければ、独占状態となっており、低ければ競争が激しいことになります。
既存企業間の対抗度の最も低い業界を選択しますので、競争が激しくない業界を選択します。
ハーフィンダール指数が高いのは、業界Aと業界Bです。
そのうち製品差別化の程度は業界Bのほうが高いので、選択肢の中で最も競争が激しくないのは業界Bとなります。
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