中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
企業経営理論 問34
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和5年度(2023年) 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
さまざまな新しいSNSの登場や、メタバースなどの新しい技術の登場により、①デジタル・マーケティングが急速に進展している。このようなトレンドを背景にして、②消費者同士のクチコミやインフルエンサーの影響力などに対しても、ますます注目が集まっている。
文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
さまざまな新しいSNSの登場や、メタバースなどの新しい技術の登場により、①デジタル・マーケティングが急速に進展している。このようなトレンドを背景にして、②消費者同士のクチコミやインフルエンサーの影響力などに対しても、ますます注目が集まっている。
文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- カスタマー・ジャーニーにおけるタッチポイントとは、企業やマーケターと顧客との接点であり、SNSやレビューサイトなどに投稿された当該企業に関連するクチコミも、タッチポイントである。
- 実際には企業が費用を負担している広告であるにもかかわらず、広告であることを隠して行われるステルス・マーケティングは、特にインフルエンサーを用いたマーケティングに多く見られる。2022年には消費者庁が、このようなステルス・マーケティングを不当廉売として規制する方向で準備を開始した。
- スマートフォンを用いて誰もが日常生活の中で気軽にSNSに写真や意見などを投稿できるようになった結果、それらを閲覧する消費者の製品やサービスへの平均的な関心の強さや知識レベルなどは低下する傾向が見られ、結果としてカスタマー・ジャーニーにおけるクチコミの重要性も低下している。
- 製品やサービスの仕様や性能などに関する探索属性と呼ばれる情報が豊富であることは、SNSやクチコミサイトなどに投稿されるクチコミの最大の強みである。
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この過去問の解説 (3件)
01
消費者同士のクチコミやインフルエンサーについての問題です。
正解の選択肢となります。
2022年には消費者庁が、このようなステルス・マーケティングを(景品表示法上の)不当表示として規制する方向で準備を開始しました。
スマートフォンを用いて誰もが日常生活の中で気軽にSNSに写真や意見などを投稿できるようになった結果、それらを閲覧する消費者の製品やサービスへの平均的な関心の強さや知識レベルなどは上昇する傾向が見られ、結果としてカスタマー・ジャーニーにおけるクチコミの重要性も上昇しています。
SNSやクチコミサイトなどに投稿されるクチコミの最大の強みは、消費者が実際に製品やサービスを使用して得られた情報が豊富であることです。
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02
正解は、「カスタマー・ジャーニーにおけるタッチポイントとは、企業やマーケターと顧客との接点であり、SNSやレビューサイトなどに投稿された当該企業に関連するクチコミも、タッチポイントである。」です。
【基礎知識】
デジタルマーケティングでは消費者が商品・サービスを認知し、情報収集を行い、購入し、その後評価するという一連の流れ(これをカスタマージャーニーといいます)を重視します。カスタマージャーニーを理解・把握するために企業は消費者の動きを様々なデータを抑えることで理解していきます。
カスタマージャーニーの中で消費者が商品・サービスを購入するきっかけとなりうる顧客接点を「タッチポイント」といい、企業が意識的に作り出すものもあれば、それ以外でのタッチポイントもあります。よって企業はペルソナを設定し、そのペルソナが触れるタッチポイントを想定し、企業が作り出すものやそれ以外のものも含め洗い出します。
タッチポイントにおいてクチコミは重要な要素となります。しかし、商品・サービスは以下の3つの属性に分かれ、それぞれによりクチコミの重要度は変わります。
・探索属性:スペック等により商品が判断できるもの。見た目で決めることができる宝石、服、家具など。口コミはそれほど重要ではない。
・経験属性:購入、体験しないと判断しにくいもの。散髪、食事など。口コミが重視される。
・信頼属性:実際に購入しても判断が難しいもの。医療や法律サービスなど。専門家のクチコミが重視される傾向にある。
正しい。記載の通りです。
誤り。時事問題です。令和5年にステルスマーケティングは不当廉売ではなく、景品表示法に基づいて規制されました。ステルスマーケティング(ステマ)の記載は正しいです。
誤り。口コミ情報で消費者の関心は上がっており、結果クチコミの重要性も上がっています。
誤り。探索属性はクチコミの重要度を下げます。
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03
クチコミやインフルエンサーに関する問題です。
適切です。
不適切です。
ステルス・マーケティングを不当廉売ではなく、不当表示として規制する準備をしています。
不適切です。
「それらを閲覧する消費者の製品やサービスへの平均的な関心の強さや知識レベルなどは低下する傾向が見られ、結果としてカスタマー・ジャーニーにおけるクチコミの重要性も低下している」このような統計データなどはありません。
不適切です。
クチコミの最大の強みは、仕様や性能ではなく、消費者が使用した経験を共有されることです。
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