中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
経営情報システム 問16
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和5年度(2023年) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
OLAPは、ビジネスインテリジェンス(BI)に用いられる主要な技術の1つである。OLAPに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- HOLAPとは、Hadoopと呼ばれる分散処理技術を用いたものをいう。
- MOLAPとは、多次元データを格納するのにリレーショナルデータベースを用いたものをいう。
- ROLAPとは、多数のトランザクションをリアルタイムに実行するものをいう。
- ダイシングとは、多次元データの分析軸を入れ替えて、データの切り口を変えることをいう。
- ドリルスルーとは、データ集計レベルを変更して異なる階層の集計値を参照することをいう。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「ダイシングとは、多次元データの分析軸を入れ替えて、データの切り口を変えることをいう。」です。
【基礎知識】
OLAPに関する問題です。
OLAPとは、「Online Analytical Processing」の略でデータを多元的に分析するツールになります。
大きく3種類あります。
① MOLAP Multi dimensional OLAP リレーショナルデータベースのデータに事前に集計処理を加えてキューブと呼ばれる多次元データベースに保管しておく方式。事前に処理が加えられているため、レスポンスが早い。
② ROLAP Relational OLAP 元データが格納されたリレーショナルデータベースを多次元データベースとして利用する方式。最新データの利用が可能。ただし、スピードはMOLAPより遅くなる。
③ HOLAP Hybrid OLAP MOLAPとROLAPのハイブリッド版。集計データのみをキューブに保管するため、集計データの利用が早くなる。
〇OLAPの操作
・スライシング
多次元データベース内の集計項目の中で縦軸と横軸を指定し、2次元の表を得る操作のこと。2軸で切り取る(スライス)するイメージ。
・ダイシング
スライシングした情報の縦軸・横軸を切り替え、別の視点から見た表を得る操作のこと。
・ドリルダウン
集計単位を小さく(細かく)し詳細にする操作(都道府県→市町村など)。情報をドリルで掘り下げていくイメージ。ドリルスルーという操作もあるが、ドリルスルーはハイパーリンクで別の詳細情報へリンクするもの。
・ロールアップ(ドリルアップ)
ドリルダウンの逆の動き。集計単位を大きくする操作(市町村→都道府県など)。小さな情報を包んでひと括りにするイメージ。
誤り。HOLAPとはMOLAPとROLAPの特徴を踏まえたハイブリッド版です。Hadoopとは大量のデータ処理を分散処理できるプラットフォームのことでHOLAPとは異なります。
誤り。MOLAPとは、リレーショナルデータベースから集計データを作り、多次元データベースに格納する方式のことです。
誤り。ROLAPとはリレーショナルデータベースから直接データを検索、集計する方式です。問題の記載文はOLTPのことです。
正しい。記載の通りです。
誤り。ドリルスルーとはリンク等でより詳細データに移動するものです。記載の内容はドリルダウンのことです。
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02
OLAPに関する問題です。
OLAPは過去に出題されたことがあり、過去問題を復習していれば対応可能です。
本選択肢は、HOLAPの説明ではありません。
MOLAPとは、多次元データを格納するのに多次元データベースを用いたものをいいます。
OLAPとは、多数のトランザクションをリアルタイムに実行するものをいいます。
正解の選択肢となります。
ドリルダウンとは、データ集計レベルを変更して異なる階層の集計値を参照することをいいます。
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