正解は、「a:正 b:正」です。
【基礎知識】
『中小企業のためのデザイン経営ハンドブック みんなのデザイン経営』からとありますが、中小企業白書2022年度版(Ⅱ‐92~)からの出題です。
経済産業省、特許庁は2018年に経営にデザインを取り組む「デザイン経営」の重要性を伝えてきましたが、浸透しにくい中小企業向けに2021年にハンドブックを発行しています。
その中で、デザイン経営を3つの枠組みと9つの要素に整理しています。
① 会社の人格形成(キャラクターの確立からはじめる)
・MISSION:意志と情熱を持つ
・IDENTITY:歴史や強みを棚卸する
・VISION:未来を妄想する
② 企業文化の醸成(カルチャーの醸成からはじめる)
・BEHAVIOR:社員の行動変容を促す
・COLLABO-RATION:社内外の仲間を巻き込む
・STORY-TELLING:魅力ある物語を発信する
③ 価値の創造(モノ・サービスの創出からはじめる)
・INSIGHT:人を観察・洞察する
・PROTO-TYPING:実践と失敗を繰り返す
・EXECUTION:心をつかむモノ・サービスをつくる
・中小企業のためのデザイン経営ハンドブック みんなのデザイン経営
(https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei/chusho.html)
これらの取り組みを促進していくためには、当然経営者の決断が重要ですが、成果を上げるためには社員一人一人の意識改革が欠かせません。中小企業の場合は人数規模が比較的小さいことから、浸透させやすく、デザイン経営に向いていると言えます。
【選択肢評価】
a 正しい。3つのフレームと9つの要素で形成されています。
b 正しい。中小企業にとっては浸透させやすく、デザイン経営に向いていると言えます。