中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
中小企業経営・中小企業政策 問21
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和5年度(2023年) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
わが国の中小企業金融において、公的信用保証制度は大きな役割を果たしている。全国信用保証協会連合会の調べによれば、中小企業者数に占める信用保証利用企業者数の割合は、2021年度末時点で約( A )割となっている。
また、2012年度から2021年度の期間について、全国の信用保証協会の保証債務残高(金額)の推移を見た場合、2019年度までは( B )傾向にあり、2020年度には大きく増加している。
2021年度の保証承諾実績を見ると、資金使途別では( C )が多い。
なお、資金使途は、運転資金と設備資金で比較する。また、中小企業者数は、総務省・経済産業省「平成28年経済センサス-活動調査」に基づく。
文中の空欄BとCに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
わが国の中小企業金融において、公的信用保証制度は大きな役割を果たしている。全国信用保証協会連合会の調べによれば、中小企業者数に占める信用保証利用企業者数の割合は、2021年度末時点で約( A )割となっている。
また、2012年度から2021年度の期間について、全国の信用保証協会の保証債務残高(金額)の推移を見た場合、2019年度までは( B )傾向にあり、2020年度には大きく増加している。
2021年度の保証承諾実績を見ると、資金使途別では( C )が多い。
なお、資金使途は、運転資金と設備資金で比較する。また、中小企業者数は、総務省・経済産業省「平成28年経済センサス-活動調査」に基づく。
文中の空欄BとCに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- B:減少 C:運転資金
- B:減少 C:設備資金
- B:増加 C:運転資金
- B:横ばい C:運転資金
- B:横ばい C:設備資金
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この過去問の解説 (2件)
01
全国の信用保証協会の保証債務残高(金額)の推移(空欄B)と、資金使途別(空欄C)の組み合わせを問う問題です。
空欄Bでは「2020年度には大きく増加」とヒントが与えられています。注意すべきは、保証債務残高(金額)ベースであるということです。割合(%)と判断してしまうと、誤った選択肢を選んでしまうおそれがあります。
また、空欄Cも時代背景を考慮すると「運転資金」の可能性が高いことがイメージできると思います。
正解の選択肢となります。
Bが不適切です。
Aが不適切です。
Aが不適切です。
A・Bいずれも不適切です。
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02
正解は、「B:減少 C:運転資金」です。
【基礎知識】
この問題は以下の資料等で数値を抑えることもできますが、思考により回答することもできます。
(出所:日本の信用保証制度 2023年 信用保証協会 P18)
https://www.zenshinhoren.or.jp/jfg/wp-content/uploads/2023/10/jp_Credit_Guarantee_System_in_Japan_2023.pdf
〇Bについて
2019年度、2020年度で大きく異なるのは、「コロナ禍」か、そうでないかです。
当然コロナ禍である2020年度以降は増加していることが想定されます。
また、中小企業の資金調達状況を考えると、リーマンショック以降、金融機関の貸出姿勢は緩くなりつつあること、資金調達手段が多様化してきていることなどから、減少してきている可能性を考えることができます。
〇Cについて
問題文の「なお、」以降を見逃さないようにしてください。運転資金もしくは設備資金のどちらかと記載されています。
確かに設備需要の高まりもありますが、21年はコロナ真っ最中であることなどを踏まえると、運転資金の需要が高いことが想定できます。
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