中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
経済学・経済政策 問10(1)

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和5年度 再試験(2023年) 問10(1) (訂正依頼・報告はこちら)

下図は、総需要曲線ADと総供給曲線ASを描いている。この図に基づいて、下記の設問に答えよ。

AD曲線の傾きに関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  貨幣需要の利子弾力性が大きいほど、AD曲線の傾きはより急になる。
b  貨幣需要の所得弾力性が小さいほど、AD曲線の傾きはより緩やかになる。
c  投資の利子弾力性が大きいほど、AD曲線の傾きはより急になる。
問題文の画像
  • a:正  b:正  c:正
  • a:正  b:正  c:誤
  • a:正  b:誤  c:正
  • a:正  b:誤  c:誤
  • a:誤  b:誤  c:誤

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、総需要(AD)曲線に関する理解が求められます。特に、AD曲線の傾きが貨幣需要や投資の利子弾力性によってどのように変化するかを確認することが重要です。
a. 貨幣需要の利子弾力性が大きいほど、AD曲線の傾きはより急になる。

これは正しいです。貨幣需要の利子弾力性が大きいということは、利子率の変動に対して貨幣需要が大きく変化しにくくなることを意味します。このため、利子率の上昇によって総需要が大きく減少することはなく、結果としてAD曲線の傾きはになります。

b. 貨幣需要の所得弾力性が小さいほど、AD曲線の傾きはより緩やかになる。

これは誤りです。所得弾力性が小さいということは、所得の変動に対して貨幣需要があまり変化しないことを意味します。この場合、総需要の変化も小さくなるため、AD曲線はになる傾向があります。したがって、「緩やかになる」という記述は誤りです。

c. 投資の利子弾力性が大きいほど、AD曲線の傾きはより急になる。

これは誤りです。投資の利子弾力性が大きい場合、利子率が変動すると投資が大きく変化します。この場合、利子率の上昇が総需要に大きな影響を与え、AD曲線は緩やかになります。したがって、「急になる」という記述は誤りです。

選択肢1. a:正  b:正  c:正

この選択肢は不適切です。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤

この選択肢は不適切です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正

この選択肢は不適切です。

選択肢4. a:正  b:誤  c:誤

この選択肢は適切です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤

この選択肢は不適切です。

まとめ

AD曲線の傾きは、貨幣需要の利子弾力性や投資の利子弾力性に影響されます。利子弾力性が大きいとAD曲線は緩やかになりますが、利子弾力性が小さいとAD曲線は急になります。

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