中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
経済学・経済政策 問12

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和5年度 再試験(2023年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

下図のように、X財は右下がりの需要曲線DX、Y財は水平な需要曲線DYでそれぞれの需要曲線が与えられるとする。このとき、X財とY財の需要の価格弾力性に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  点AにおけるX財の需要の価格弾力性は、点BにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
b  点BにおけるY財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
c  点CにおけるX財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
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  • a:正  b:正  c:正
  • a:正  b:誤  c:正
  • a:正  b:誤  c:誤
  • a:誤  b:正  c:誤
  • a:誤  b:誤  c:正

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、価格弾力性について理解することが重要です。価格弾力性は、価格が1%変動したときに需要が何%変動するかを示す指標で、需要曲線の形状に依存します。ここでは、X財が右下がりの需要曲線を持つのに対して、Y財は水平な需要曲線を持つため、それぞれの価格弾力性が異なります。グラフ上の点A、B、Cにおける価格弾力性の違いを正しく判断することがポイントです。

2. 選択肢ごとの解説

a. 点AにおけるX財の需要の価格弾力性は、点BにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。

これは正しいです。X財は右下がりの需要曲線を持っており、通常、傾きが緩やかであれば価格弾力性が大きくなり、傾きが急であれば価格弾力性は小さくなります。一方、Y財の需要曲線は水平であるため、価格が変動しても需要量が変わりません。つまり、Y財は価格弾力性が無限大であるため、点AにおけるX財の価格弾力性は点BにおけるY財よりも小さいです。

b. 点BにおけるY財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。

これは誤りです。Y財の需要曲線は水平であるため、どの点においても価格弾力性は同じであり、無限大となります。したがって、点Bと点Cにおける価格弾力性に違いはなく、点Bの価格弾力性が小さいというのは誤りです。

c. 点CにおけるX財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。

これは正しいです。点CにおけるX財の需要の価格弾力性は、X財の需要曲線に依存しますが、Y財の需要曲線は水平であり、価格弾力性が無限大です。したがって、X財の価格弾力性はY財に比べて小さいです。

選択肢1. a:正  b:正  c:正

この選択肢は不適切です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:正

この選択肢は適切です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:誤

この選択肢は不適切です。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤

この選択肢は不適切です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正

この選択肢は不適切です。

まとめ

価格弾力性は、需要曲線の形状に依存します。需要曲線が水平な場合、価格がどれだけ変動しても需要量が変わらないため、価格弾力性は無限大です。

X財の需要曲線は右下がりであり、価格弾力性は曲線の場所によって異なります。価格が高い部分では弾力性が大きく、低い部分では弾力性が小さくなる傾向があります。

Y財の需要曲線は水平であり、価格弾力性は常に無限大です。価格が変動しても需要が一定であるため、弾力性が非常に大きいことを示します。

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