中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問15 (経済学・経済政策 問12)
問題文
a 点AにおけるX財の需要の価格弾力性は、点BにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
b 点BにおけるY財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
c 点CにおけるX財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問15(経済学・経済政策 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
a 点AにおけるX財の需要の価格弾力性は、点BにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
b 点BにおけるY財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
c 点CにおけるX財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。

- a:正 b:正 c:正
- a:正 b:誤 c:正
- a:正 b:誤 c:誤
- a:誤 b:正 c:誤
- a:誤 b:誤 c:正
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、価格弾力性について理解することが重要です。価格弾力性は、価格が1%変動したときに需要が何%変動するかを示す指標で、需要曲線の形状に依存します。ここでは、X財が右下がりの需要曲線を持つのに対して、Y財は水平な需要曲線を持つため、それぞれの価格弾力性が異なります。グラフ上の点A、B、Cにおける価格弾力性の違いを正しく判断することがポイントです。
2. 選択肢ごとの解説
a. 点AにおけるX財の需要の価格弾力性は、点BにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
これは正しいです。X財は右下がりの需要曲線を持っており、通常、傾きが緩やかであれば価格弾力性が大きくなり、傾きが急であれば価格弾力性は小さくなります。一方、Y財の需要曲線は水平であるため、価格が変動しても需要量が変わりません。つまり、Y財は価格弾力性が無限大であるため、点AにおけるX財の価格弾力性は点BにおけるY財よりも小さいです。
b. 点BにおけるY財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
これは誤りです。Y財の需要曲線は水平であるため、どの点においても価格弾力性は同じであり、無限大となります。したがって、点Bと点Cにおける価格弾力性に違いはなく、点Bの価格弾力性が小さいというのは誤りです。
c. 点CにおけるX財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
これは正しいです。点CにおけるX財の需要の価格弾力性は、X財の需要曲線に依存しますが、Y財の需要曲線は水平であり、価格弾力性が無限大です。したがって、X財の価格弾力性はY財に比べて小さいです。
この選択肢は不適切です。
この選択肢は適切です。
この選択肢は不適切です。
この選択肢は不適切です。
この選択肢は不適切です。
価格弾力性は、需要曲線の形状に依存します。需要曲線が水平な場合、価格がどれだけ変動しても需要量が変わらないため、価格弾力性は無限大です。
X財の需要曲線は右下がりであり、価格弾力性は曲線の場所によって異なります。価格が高い部分では弾力性が大きく、低い部分では弾力性が小さくなる傾向があります。
Y財の需要曲線は水平であり、価格弾力性は常に無限大です。価格が変動しても需要が一定であるため、弾力性が非常に大きいことを示します。
参考になった数17
この解説の修正を提案する
02
価格弾力性の基本的な考え方は以下の2つです。
価格弾力性が小さい=傾きが急
価格弾力性が大きい=傾きが緩やか
需要曲線との関係は
左側になるほど価格弾力性は大きくなり、需要が多くなれば小さくなります。
Y財の価格弾力性は需要曲線が水平であることから無限大です。
ここまでわかれば、答えが見えてきます。
a Y財の価格弾力性は無限大です。つまり、X財のほうが価格弾力性は小さくなりますので正解になります。
b Y財の価格弾力性は無限大である以上、どの点も無限大ですので間違いです。
c aと同じことです。Y財は価格弾力性が無限大である以上、X財の価格弾力性は小さくなるため、正しいといえます。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
価格弾力性は需要曲線の形状に依存します。
さらに水平の場合には無限大となり、価格が変動しても需要は変わりません。
右下がりの場合には、高い位置では価格弾力性が大きくなります。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
03
需要の価格弾力性に関する問題です。
本問のグラフの形状から、「需要曲線が水平=需要の価格弾力性は無限大」であることが分かれば確実に正答できるボーナス問題です。
a.点AにおけるX財の需要の価格弾力性は、点BにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
→Y財は水平な需要曲線DYであることが与件文で示されており、点BにおけるY財の需要の価格弾力性は無限大です。
無限大を超える大きさの価格弾力性は存在しないため、点AにおけるX財の需要の価格弾力性は、点BにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さいです。
b.点BにおけるY財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
→Y財の需要曲線DYは「水平」であることが与件文で示されており、点Bと点Cどちらにおいても需要の価格弾力性は無限大です。
c.点CにおけるX財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さい。
→解答群aより無限大を超える大きさの価格弾力性は存在しないため、点CにおけるX財の需要の価格弾力性は、点CにおけるY財の需要の価格弾力性よりも小さいです。
冒頭の解説より、「a:正 b:誤 c:正」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:正 b:誤 c:正」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。
冒頭の解説より、「a:正 b:誤 c:正」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:正 b:誤 c:正」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:正 b:誤 c:正」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
【補足】
本問はY財の需要曲線が水平のため正誤判断しやすいですが、過去問題では2財の需要曲線の傾き度合いが異なるパターンで出題されることが一般的です。
傾きが「急」な方が価格弾力性は「大きい」ので、このことを知っているだけでも対策はしやすいです。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問14)へ
令和5年度 再試験(2023年) 問題一覧
次の問題(問16)へ