中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問29 (財務・会計 問4)
問題文
取得時におけるのれんの金額として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、税効果は考慮しないものとする。

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問題
中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問29(財務・会計 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
取得時におけるのれんの金額として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、税効果は考慮しないものとする。

- のれん:15百万円
- のれん:55百万円
- のれん:115百万円
- のれん:215百万円
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、のれん(営業権)の金額を求めるものです。のれんは、取得価格と取得した資産の時価純資産額との差額として計算され、取得価格が時価純資産額を上回る場合に生じます。ここでは、B社の土地が時価100百万円から200百万円に再評価されているため、再評価後の純資産額を基にのれんを計算します。
B社の純資産の時価評価
B社の簿価純資産額は次の通りです。
簿価純資産=150+50=200百万円
ただし、土地の時価は100百万円から200百万円に再評価されるため、純資産に加算します。
時価純資産=200+(200−100)=300百万円
のれんの金額計算
A社はB社株式を315百万円で取得しているため、のれんは次のように計算されます。
のれん=取得価格−時価純資産=315−300=15百万円
この選択肢は適切です。
この選択肢は不適切です。
この選択肢は不適切です。
この選択肢は不適切です。
のれんの計算方法:のれんは、取得価格 - 時価純資産額で計算され、取得価格が時価純資産を上回る場合にのみ計上されます。
時価評価の反映:資産が時価評価される場合、再評価額で純資産額を計算します。
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02
「のれん」に関する問題です。
A社は、B社株式の100%を315百万円で取得しました。
B社の土地の簿価は100百万円ですが、時価は200百万円です。M&Aでは、取得した資産は「時価」で評価します。
仕訳で表現すると、次のようになります。(単位:百万円)
※現金315百万円はA社から払い込まれたB社株式の対価です。解説の都合上、B社株式の対価は現金で支払われたものとします。
(B社はA社に支配されたため、資本金150百万円と利益剰余金50百万円の対価として現金315百万円が払い込まれています)
冒頭の解説より、のれんの金額は15百万円であるため正解の選択肢となります。
冒頭の解説より、のれんの金額は15百万円であるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、のれんの金額は15百万円であるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、のれんの金額は15百万円であるため不適切な選択肢です。
【補足】
仕訳で対応できる方は、貸方にのれんが計上された場合についても判断できると思います。
貸方にのれんが計上された場合は「負ののれん」となり、「負ののれん」は特別利益に計上されます。
「負ののれん」が試験で問われたこともあるため、過去問題で併せて復習しておいてください。
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