中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
財務・会計 問12
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和5年度 再試験(2023年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
運転資金管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 売上高を一定とすると、期中平均売上債権が少なくなるほど、売上債権回転率は小さくなる。
- 売掛金を増加させる動機の1つとして、現金保有を増加させることが挙げられる。
- 営業サイクルは、企業が商品を仕入れてから、商品を販売して現金化するまでに要する期間である。
- 企業間信用は、商品を販売したりサービスを提供した企業にとっての資金調達手段とみなすことができる。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題は、運転資金管理に関する基本的な知識を問うものです。運転資金管理とは、企業が日々の運営を支えるために必要な資金をどのように管理し、効率的に回転させるかに関する考え方です。特に「営業サイクル」「売上債権回転率」「売掛金の増加動機」「企業間信用」についての理解が必要です。
売上債権回転率は、売上高を平均売上債権で割ったもので、売上債権回転率が高いほど効率的に売上債権が回収されていることを示します。売上高が一定の場合、期中平均売上債権が少なくなるほど売上債権回転率は大きくなるため、この記述は不適切です。
売掛金が増加すると現金化が遅れるため、企業の現金保有額は減少する傾向があります。したがって、売掛金を増加させる動機として現金保有の増加を挙げるのは不適切です。
営業サイクル(または運転資金サイクル)は、企業が資金を商品やサービスの仕入れに投じ、販売し、現金を回収するまでの一連の期間を指します。この期間が短いほど、資金の回転が速くなり、効率的な運転資金管理ができているといえます。
企業間信用(売掛金や買掛金)は、販売やサービス提供によって生じる支払いの延期を指し、資金調達手段とみなすのは一般的ではありません。資金調達手段は通常、金融機関からの借入れや社債の発行などを指します。
売上債権回転率:売上債権回転率が高いほど、企業が売上債権を短期間で回収し、資金効率が良いことを示します。
営業サイクル:営業サイクルは「商品を仕入れて販売し、売上債権を回収して現金化するまでの一連の期間」を指し、キャッシュフローに大きく影響します。
企業間信用:企業間信用は、取引相手に対して支払い猶予を与えることで、販売企業が資金を効率的に管理する手段となり、資金調達の一形態とみなされます。
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