中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
財務・会計 問13

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和5年度 再試験(2023年) 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

D社は卸売業を営んでいる。以下のD社の資料に基づく売上および仕入に関するキャッシュ・フローの記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
  • 売上によるキャッシュ・インフロー:960万円
    仕入によるキャッシュ・アウトフロー:560万円
  • 売上によるキャッシュ・インフロー:960万円
    仕入によるキャッシュ・アウトフロー:570万円
  • 売上によるキャッシュ・インフロー:1,040万円
    仕入によるキャッシュ・アウトフロー:560万円
  • 売上によるキャッシュ・インフロー:1,040万円
    仕入によるキャッシュ・アウトフロー:570万円

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、売上および仕入に関するキャッシュ・フローの計算について理解することがポイントです。具体的には、売上によるキャッシュ・インフローと仕入によるキャッシュ・アウトフローを、売上高や仕入高に加え、売掛金・買掛金・支払手形・未払金の増減分を反映させて計算します。
 

売上によるキャッシュ・インフロー

売上高から売掛金の増加分を差し引いて計算します。売上がすべて現金収入に変わるわけではなく、売掛金が増加する場合、その増加分はまだ現金化されていないためキャッシュ・インフローには含まれません。

当期売上高:1,000万円

売掛金増加分:120 - 80 = 40万円

したがって、売上によるキャッシュ・インフローは次の通りです。

960万円÷1,000 - 40 = 960万円

 

仕入によるキャッシュ・アウトフロー

仕入高から買掛金の増加分を差し引いて求めます。増加した買掛金はまだ支出されていないため、キャッシュ・アウトフローには含まれません。

当期仕入高:600万円

買掛金増加分:70 - 40 = 30万円

したがって、仕入によるキャッシュ・アウトフローは次の通りです。

600−30=570万円

選択肢1. 売上によるキャッシュ・インフロー:960万円
仕入によるキャッシュ・アウトフロー:560万円

この選択肢は適切です。

選択肢2. 売上によるキャッシュ・インフロー:960万円
仕入によるキャッシュ・アウトフロー:570万円

この選択肢は不適切です。

選択肢3. 売上によるキャッシュ・インフロー:1,040万円
仕入によるキャッシュ・アウトフロー:560万円

この選択肢は不適切です。

選択肢4. 売上によるキャッシュ・インフロー:1,040万円
仕入によるキャッシュ・アウトフロー:570万円

この選択肢は不適切です。

まとめ

キャッシュ・インフロー(売上):売上高から売掛金の増加分を差し引き、現金での入金額を計算します。

キャッシュ・アウトフロー(仕入):仕入高から買掛金や支払手形の増加分を差し引き、現金での支払額を求めます。

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