中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問42 (財務・会計 問15)

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問題

中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問42(財務・会計 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

F社は現在、余剰資金の全額を、1 %の収益率をもつ安全資産と、期待収益率5 %、標準偏差7 %の株式に等額投資する投資案を検討している。この投資案の期待収益率と標準偏差の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
  • 期待収益率: 3 %  標準偏差:3.5 %
  • 期待収益率: 3 %  標準偏差:4.5 %
  • 期待収益率: 6 %  標準偏差:3.5 %
  • 期待収益率: 6 %  標準偏差:4.5 %

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、ポートフォリオの期待収益率と標準偏差の計算方法を理解することがポイントです。F社が検討している投資案は、1%の収益率をもつ安全資産と、期待収益率5%・標準偏差7%の株式に等額投資するものです。ここで、期待収益率と標準偏差の組み合わせを計算します。

 

期待収益率の計算
ポートフォリオの期待収益率は、それぞれの資産の期待収益率を投資比率に応じて加重平均して求めます。

ポートフォリオの期待収益率=(0.5×1%)+(0.5×5%)=0.5%+2.5%=3%

 

標準偏差の計算
ポートフォリオの標準偏差は、安全資産とリスク資産に等額投資する場合、標準偏差も等割合で加重平均します。

ポートフォリオの標準偏差=0.5×7%=3.5%

選択肢1. 期待収益率: 3 %  標準偏差:3.5 %

この選択肢は適切です。

選択肢2. 期待収益率: 3 %  標準偏差:4.5 %

この選択肢は不適切です。

選択肢3. 期待収益率: 6 %  標準偏差:3.5 %

この選択肢は不適切です。

選択肢4. 期待収益率: 6 %  標準偏差:4.5 %

この選択肢は不適切です。

まとめ

ポートフォリオの期待収益率は、各資産の期待収益率を投資比率で加重平均して求めます。

ポートフォリオの標準偏差は、リスク資産と無リスク資産に投資する場合、リスク資産の標準偏差に投資比率を掛けて計算できます。

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02

期待収益率と標準偏差の計算を問う問題です。期待収益率と標準偏差の計算式は頭に入っていると思いますが、以下に解説します。

 

・期待収益率

(安全資産1%×0.5)+(株式5%×0.5)=3%

なお、別解として(安全資産1%+株式5%)÷2でも同じ結論になります。

 

※用語の意味合いから判断できると思いますが、株式の標準偏差7%はこちらでは用いません。

 

・標準偏差

(安全資産0%×0.5)+(標準偏差7%×0.5)=3.5%となります。

 

※安全資産についてはリスクはほぼゼロのため計算する必要はありません。(解説する必要上、あえて明記しています)

選択肢1. 期待収益率: 3 %  標準偏差:3.5 %

冒頭の解説より、「期待収益率:3% 標準偏差:3.5%」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。

選択肢2. 期待収益率: 3 %  標準偏差:4.5 %

冒頭の解説より、「期待収益率:3% 標準偏差:3.5%」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢3. 期待収益率: 6 %  標準偏差:3.5 %

冒頭の解説より、「期待収益率:3% 標準偏差:3.5%」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢4. 期待収益率: 6 %  標準偏差:4.5 %

冒頭の解説より、「期待収益率:3% 標準偏差:3.5%」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

過去問題では、「好況」「普通」「不況」の3つの場合の期待収益率と分散を計算させるような複雑な問題が出題されることもあります。

(そのような出題パターンが基本だと思ってください)

 

本問の内容は簡単過ぎるので、計算式を暗記するためにはもっと複雑な過去問題で復習してください。

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