中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
企業経営理論 問25
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和5年度 再試験(2023年) 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
プライシングに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ある製品の価格変化が他製品の売上に与える影響の大きさを価格の交差弾力性と呼び、これが低いもの同士が同一市場にあると考える。これにより、企業は、どのサブマーケットをターゲットとするかを判断することも可能である。
- コーヒーを飲む場合、洒落(しゃれ)たクラブハウスである場合と小さな古ぼけた食堂である場合とを比較すると、同じ価格であれば、後者で飲む場合はずっと高く感じるであろう。このように場所が異なるという状況による価格の感じ方の違いを説明する理論を同化対比理論と呼ぶ。
- 消費者が、例えば800円という内的参照価格を持っていて、1,000円という価格に遭遇し、200円の損をする実感と、消費者の内的参照価格が1,000円の場合に800円で買える時、すなわち200円の得をする実感を比較する。この場合、損をする方のインパクトの方が大きいと言われているが、これを説明するのがプロスペクト理論である。
- 新製品が発売された時、すぐに飛びついて買う層、段階的に価格が下がってから買う価格に敏感な層の両者をターゲットにして、利益を拡大するプライシングを第2市場ディスカウンティングと呼ぶ。
- 製品を組み合わせて、比較的安く販売する方法を価格バンドリングと呼ぶが、この対象として組み合わせる製品は相互に代替財であることが望ましい。一方、ソフトウェアによく見られるが、1つの製品の複数の機能をばらして、複数の独立製品として、合計で元の製品よりも高く売るような方法をアンバンドリングと呼ぶ。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
価格戦略についての知識を問う問題です。
各選択肢をそれぞれ解説します。
価格の交差弾力性が高いもの同士が同一市場にあると考えます。
そのため本選択肢は不正解です。
同化対比理論とは、情報や評価をどのように処理して、他者の意見や態度に対してどのように反応するのか説明する理論のことです。
そのため本選択肢は不正解です。
プロスペクト理論とは、同じ額の損失をした時の方が、同額の利益よりも心理的な影響は大きいとする理論のことです。
本選択肢が正解です。
選択肢の内容はスキミングプライスについての説明です。
第2市場ディスカウンティングは、市場を大きく2つに分けて、第2市場では低価格で販売することです。
そのため本選択肢は不正解です。
組み合わせる製品は補完材であれば、一緒に使われるので望ましいといえます。
そのため本選択肢は不正解です。
本問の各選択肢は比較的文章量は多いのですが、製品の価格弾力性やスキミングプライス、価格バンドリングなど正誤の判断が容易なものもあり、正答するのは決して難しくはない問題でした。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問24)へ
令和5年度 再試験(2023年)問題一覧
次の問題(問26)へ