中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問88 (運営管理 問6)
問題文
生産方式に関する関連性の強い用語の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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問題
中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問88(運営管理 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
生産方式に関する関連性の強い用語の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- アジャイル生産と大量生産
- 間欠生産とロット生産
- セル生産と部品中心生産
- モジュール生産と製番管理
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この過去問の解説 (3件)
01
各用語の意味を理解しているか問う問題です。
各選択肢をそれぞれ解説します。
アジャイル生産とはシステム開発の手法の一つで、開発工程を小さな単位に分けて開発とリリースを交互に行なって開発を進める手法です。
大量生産との関連性は見出せません。
そのため本選択肢は不正解です。
間欠生産とは特定の品種を一定数量でグルーピングしてそれを1単位として生産を行う方式です。
ロット生産も一定数量を1単位として生産する方式で、同種の生産方式として位置付けられています。
そのため本選択肢が正解です。
セル生産方式とは一人または少人数で一つの製品を組み立てる方式です。
部品中心生産とはあらかじめ部品を生産して、注文が入ってから製品を組み立てる方式のことです。
両者の間に関係はないため本選択肢は不正解です。
モジュール生産とは、製品を機能などでモジュールに分けて生産しておき、受注後にそれらを組み合わせて生産する方式です。
製番管理は個別受注生産で利用される製品を製造番号で管理する方式です。
両者の間に関連性は見受けられないため本選択肢は不正解です。
整番管理やロット生産、セル生産などは頻出の手法ですが、それぞれの関連性を問うというのは曖昧な部分もあり回答するのが難しいかもしれません。
時間をかけすぎずに回答するために消去法で選択肢を絞って対応するようにしましょう。
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02
生産方式に関する関連性の強い用語の組み合わせに関する問題です。
本問は見慣れない用語の正誤判断が悩ましいですが、バランスを取るかのように他の科目で見かける用語が出てきており、消去法で正答に辿り着けることが望ましいです。
アジャイルとは、経営情報システムの開発方法で見かける用語です。「機敏」という意味があります。
機敏=臨機応変ということなので、関連性の強い用語は多品種少量であるため不適切な選択肢です。
ロット生産とは、1つの品種を一定数量でグルーピングし、その一定数量単位で生産を行う生産手法のこと。断続生産、間欠生産と呼ばれることもある。(出所:Buzzwords「ロット生産」http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_4982.html)
なお、間欠生産という用語は平成20年(2008年)度の運営管理で出題されているようです。
平成20年度の試験問題では、「間欠的にロット生産を行っている」という記述があり、このことからも関連性が強いといえるため正解の選択肢となります。
本選択肢は、作業者視点のセル生産と部品視点の部品中心生産とに区別できます。
そのため、セル生産と部品中心生産は生産方式としての関連性は強くないため、不適切な選択肢です。
モジュール生産は、企業経営理論で見かける用語です。パーツの組み合わせで製品をつくる生産方式で、例としてはパソコンがあります。
製番管理とは、個々の受注番号ごとに製造番号(製番)を付けて、その製番によって生産を管理する手法です。個別受注生産(多品種少量生産)に適しています。
モジュール生産と製番管理は生産方式としての関連性は強くないため、不適切な選択肢です。
【補足】
間欠生産という用語を暗記するよりは、ロット生産と同義なのでロット生産を理解していることの方が優先順位が高いです。
その他、製番管理方式も時折見かけます。直近5年間の過去問題を中心に、頻出論点の理解を固めるべきと考えます。
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03
生産方式に関する問題です。
アジャイル生産は変動する顧客需要に対応するための戦略であり多品種少量生産と関連のある用語です。
そのため、誤った選択肢です。
間欠生産とは、一定数量の製品をグループ化し、その数量単位で生産を行う生産手法のことで、ロット生産と同義です。
そのため、正しい選択肢です。
セル生産方式は、少人数で一つの製品を組み立てる方式です。
部品中心生産は、注文が入ってからあらかじめ生産しておいた部品を組み立てる方式です。
そのため、誤った選択肢です。
モジュール生産は、製品を部品ごとに分けて生産し、最後に組み合わせて製品を完成させる生産する方式です。
製番管理は、受注番号ごとに製品に製造番号を割り振って管理する方式です。
そのため、誤った選択肢です。
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