中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問180 (中小企業経営・中小企業政策 問10)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問180(中小企業経営・中小企業政策 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

東京証券取引所「グロース市場」は、相対的にリスクは高いものの、高い成長可能性を有する企業向けの株式市場である。「グロース市場」の上場審査基準(形式要件)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  株主数(上場時見込み)が150人以上であること。
b  流通株式時価総額(上場時見込み)1億円以上(原則として上場に係る公募などの見込み価格などに、上場時において見込まれる流通株式数を乗じて得た額)であること。
  • a:正  b:正
  • a:正  b:誤
  • a:誤  b:正
  • a:誤  b:誤

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

東京証券取引所の「グロース市場」の上場審査基準(形式要件)から、

a: 株主数:上場時における株主数の基準は 150人以上 です。したがって、選択肢 a は正しい です。

 

b: 流通株式時価総額:グロース市場の上場基準では、流通株式時価総額の要件は 5億円以上 です。したがって、選択肢 b は誤り です。

選択肢1. a:正  b:正

【誤】

選択肢2. a:正  b:誤

【正】

選択肢3. a:誤  b:正

【誤】

選択肢4. a:誤  b:誤

【誤】

まとめ
項目プライム市場スタンダード市場グロース市場
株主数800人以上400人以上150人以上
流通株式時価総額100億円以上10億円以上5億円以上
流通株式数20,000単位以上2,000単位以上1,000単位以上
流通株式比率35%以上25%以上25%以上(時価総額100億円以上の場合は10%以上)
時価総額250億円以上40億円以上10億円以上
利益基準直近2年間の合計利益が25億円以上 または時価総額1,000億円以上なしなし
事業継続実績3年以上2年以上2年以上
監査証明直前事業年度の監査報告書が「無限定適正意見」直前事業年度の監査報告書が「無限定適正意見」直前事業年度の監査報告書が「無限定適正意見」
コーポレート・ガバナンスコーポレートガバナンス・コードの適用(厳格)コーポレートガバナンス・コードの適用(標準)コーポレートガバナンス・コードの適用(簡易)
成長可能性の説明特に要求なし特に要求なし事業計画と成長可能性の説明が必要

参考になった数3

02

東京証券取引所「グロース市場」の上場審査基準(形式要件)を問う問題です。

 

出所:日本取引所グループ:上場審査基準概要(グロース市場)

https://www.jpx.co.jp/equities/listing/criteria/listing/02.html

 

解答群a→形式要件(1)株式数

解答群b→形式要件(2)流通株式b

に、それぞれ対応しています。以下、誤りの解答群のみ解説します。

 

b.流通株式時価総額(上場時見込み)1億円以上(原則として上場に係る公募などの見込み価格などに、上場時において見込まれる流通株式数を乗じて得た額)であること。

→流通株式時価総額(上場時見込み)5億円以上(原則として上場に係る公募などの見込み価格などに、上場時において見込まれる流通株式数を乗じて得た額)であること。

選択肢1. a:正  b:正

冒頭の解説より、「a:正、b:」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢2. a:正  b:誤

冒頭の解説より、「a:正、b:誤」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。

選択肢3. a:誤  b:正

冒頭の解説より、「a:、b:」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢4. a:誤  b:誤

冒頭の解説より、「a:、b:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

東京証券取引所の上場審査基準については、経営法務でも出題されます。本問のように、主に数値を穴埋めにして正しい組み合わせを選択させるパターンです。

 

本問では形式要件のみが問われていますが、上場審査の内容についても問われたことがありますので過去問題でまとめて理解しておきましょう。

参考になった数0

03

グロース市場の形式要件は以下のとおりです。

 

・株主数…150人以上

・流通株式数…1,000単位以上

・流通株式時価総額…5億円以上

・流通株式比率…25%以上

 

よって、aは正しい、bは誤りとなります。

参考になった数0