中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問194 (中小企業経営・中小企業政策 問16(3))
問題文
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」は、事業環境変化への対応に加え、成長分野への前向き投資や賃上げなどを促すため、生産性向上に資する革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスなどの改善を行う中小企業・小規模事業者などの設備投資などの経費の一部を支援する。
この補助金の対象となるには、以下の基本要件を満たす事業計画( A )を策定し実施することが求められる。具体的には、①付加価値額の( B )、②給与支給総額の( C )、③事業場内最低賃金を地域別最低賃金( D )の3要件である。
この補助金には、「通常枠」以外の申請枠が設定されており、これらの申請枠においては補助上限額や補助率が優遇されている。この補助金における「通常枠」以外の申請枠に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
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問題
中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問194(中小企業経営・中小企業政策 問16(3)) (訂正依頼・報告はこちら)
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」は、事業環境変化への対応に加え、成長分野への前向き投資や賃上げなどを促すため、生産性向上に資する革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスなどの改善を行う中小企業・小規模事業者などの設備投資などの経費の一部を支援する。
この補助金の対象となるには、以下の基本要件を満たす事業計画( A )を策定し実施することが求められる。具体的には、①付加価値額の( B )、②給与支給総額の( C )、③事業場内最低賃金を地域別最低賃金( D )の3要件である。
この補助金には、「通常枠」以外の申請枠が設定されており、これらの申請枠においては補助上限額や補助率が優遇されている。この補助金における「通常枠」以外の申請枠に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- DXなどの成長分野への前向き投資を支援する「デジタル枠」が設定されている。
- 温室効果ガス対策の取り組みなどを支援する「グリーン枠」が設定されている。
- 海外直接投資、海外市場開拓などを支援する「グローバル市場開拓枠」が設定されている。
- ものづくり基盤技術の高度化に向けた研究開発を支援する「基盤技術枠」が設定されている。
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この過去問の解説 (2件)
01
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」には、「通常枠」以外にも特定のテーマに沿った申請枠が設定されています。代表的なものとして以下の3つがあります。
1.デジタル枠(DX枠)
→ DX(デジタルトランスフォーメーション)などの成長分野への前向きな投資を支援する枠。
2・グリーン枠
→ 温室効果ガス削減や環境負荷低減を目的とした投資を支援する枠。
3.グローバル市場開拓枠(海外展開枠)
→ 海外進出や海外市場開拓を目的とした投資を支援する枠。
【適切】
【適切】
【適切】
【不適切】※正答
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02
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(以下、ものづくり補助金)に関する問題です。ものづくり補助金は頻出論点であり、必ず正答することが求められます。
本問では、最も「不適切」なものを選択させる設定になっていることに注意してください。
ものづくり補助金には、【一般型】と呼ばれる通常枠以外にも以下のような申請枠が設定されています。
<デジタル枠>(【一般型】内)
DX(デジタルトランスフォーメーション)に資する革新的な製品・サービス開発又はデジタル技術を活用した生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援
<グリーン枠>(【一般型】内)
温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービス開発又は炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援
【グローバル展開型】 ※【一般型】とは別枠
海外事業の拡大・強化等を目的とした「革新的な製品・サービス開発」又は「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備・システム投資等を支援(①海外直接投資、②海外市場開拓、③インバウンド市場開拓、④海外事業者との共同事業のいずれかに合致するもの)
冒頭の解説より、「デジタル枠」が設定されています(本問では不正解となります)。
冒頭の解説より、「グリーン枠」が設定されています(本問では不正解となります)。
冒頭の解説より、「グローバル市場開拓枠」が設定されています(本問では不正解となります)。
※②海外市場開拓に該当します。
冒頭の解説には「基盤技術枠」は設定されていないため、本問では最も不適切となり正解の選択肢となります。
※本選択肢は、Go-Tech事業(成長型中小企業等研究開発支援事業)の内容です。
【補足】
中小企業経営・政策に関しては、過去問題の情報が大幅に更新されていることが多いため、必ず最新の情報をチェックしながら学習するようにしてください。(資格の予備校と契約している人は、それらの教育機関から最新の情報を提供してもらえますが、独学で学習している人は自ら情報収集を行なう必要があります)
本問でいえば、現時点で最新のものづくり補助金に通常枠はなく、グローバル枠と「製品・サービス高付加価値化」という申請枠の2つになっています。(本問で挙げられている、デジタル枠とグリーン枠は存在しません)
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