中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問14 (経済学・経済政策 問13)
問題文
需要の価格弾力性(絶対値)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a ある財について、価格の変化率(絶対値)がそれに伴う需要量の変化率(絶対値)に比べて大きいほど、需要の価格弾力性も大きくなる。
b 代替品が豊富な財は、代替品に乏しい財に比べて、需要の価格弾力性は大きくなる。
c ある財の需要曲線が一定の価格水準において水平である場合、この財の需要の価格弾力性はゼロである。
d ある財の需要曲線が右下がりの直線である場合、この財の需要の価格弾力性は、価格水準にかかわらず一定である。
a ある財について、価格の変化率(絶対値)がそれに伴う需要量の変化率(絶対値)に比べて大きいほど、需要の価格弾力性も大きくなる。
b 代替品が豊富な財は、代替品に乏しい財に比べて、需要の価格弾力性は大きくなる。
c ある財の需要曲線が一定の価格水準において水平である場合、この財の需要の価格弾力性はゼロである。
d ある財の需要曲線が右下がりの直線である場合、この財の需要の価格弾力性は、価格水準にかかわらず一定である。
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問題
中小企業診断士試験 令和6年度(2024年) 問14(経済学・経済政策 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
需要の価格弾力性(絶対値)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a ある財について、価格の変化率(絶対値)がそれに伴う需要量の変化率(絶対値)に比べて大きいほど、需要の価格弾力性も大きくなる。
b 代替品が豊富な財は、代替品に乏しい財に比べて、需要の価格弾力性は大きくなる。
c ある財の需要曲線が一定の価格水準において水平である場合、この財の需要の価格弾力性はゼロである。
d ある財の需要曲線が右下がりの直線である場合、この財の需要の価格弾力性は、価格水準にかかわらず一定である。
a ある財について、価格の変化率(絶対値)がそれに伴う需要量の変化率(絶対値)に比べて大きいほど、需要の価格弾力性も大きくなる。
b 代替品が豊富な財は、代替品に乏しい財に比べて、需要の価格弾力性は大きくなる。
c ある財の需要曲線が一定の価格水準において水平である場合、この財の需要の価格弾力性はゼロである。
d ある財の需要曲線が右下がりの直線である場合、この財の需要の価格弾力性は、価格水準にかかわらず一定である。
- a:正 b:正 c:誤 d:正
- a:正 b:正 c:誤 d:誤
- a:正 b:誤 c:正 d:正
- a:誤 b:正 c:誤 d:正
- a:誤 b:正 c:誤 d:誤
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この過去問の解説 (2件)
01
需要の価格打力性とは、需要が変化したときに、価格がどのように変化するのかを求めることです。
各選択肢をそれぞれ解説します。
需要の価格弾力性は以下のような式で表せます。
需要量の変化率 ÷ 価格の変化率 = 需要の価格弾力性
a
需要量の変化率(絶対値)が価格の変化率(絶対値)に比べて大きいと、弾力性が大きくなります。
そのため本選択肢は誤っています。
b
代替品が乏しい財は、消費者が他の財に移ることが困難であるため、価格の変化は鈍くなります。
それに対して代替品が豊富な財は、価格が上昇すれば消費者は他の代替品に移ってしまいます。
つまり、代替品が豊富な財は、代替品が乏しい財に比べて、需要の価格弾力性は大きいということになります。
そのため本選択肢は正しいです。
c
需要曲線が水平な場合は、価格がわずかでも変化すれば、需要量は無限に変化します。
つまり、価格弾力性は無限大ということになるため、本選択肢は誤っています。
弾力性がゼロになるのは、需要曲線が垂直の場合です。
c
需要曲線が右下りの直線を描いている場合は、価格と需要量は変化します。
需要の価格弾力性は、価格が高い水準では大きく、価格が低い水準では小さいということにあります。
需要の価格弾力性は一定ではないため、本選択肢は誤っています。
正しい選択肢の組み合わせは、 a:誤 b:正 c:誤 d:誤 です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
需要の価格弾力性とは、需要の変化と価格の変化の関係をふまえて各選択肢を読めば、十分に正答できる問題でした。
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02
需要の価格弾力性(絶対値)に関する問題です。需要曲線は右下がりの直線で描かれます。
「需要の価格弾力性(倍)=需要量の変化率/価格の変化率」で求めることができ、需要の価格弾力性が1倍以上の場合に、価格の変化に対して需要量がより大きく変化するとされています。本問は、縦軸に価格、横軸に需要量をとったグラフを描いて解いてみましょう。
以下、誤りの解答群のみ解説します。
a.ある財について、価格の変化率(絶対値)がそれに伴う需要量の変化率(絶対値)に比べて大きいほど、需要の価格弾力性も大きくなる。
→ある財について、価格の変化率(絶対値)がそれに伴う需要量の変化率(絶対値)に比べて大きいほど、需要の価格弾力性は小さくなります。
具体的な数値を入れることで正誤判断できます。価格の変化率(絶対値)が10%で需要量の変化率(絶対値)が5%だとした場合、価格が10%低下しても需要量は5%しか増加していないという意味なので、需要の価格弾力性は小さい(0.5倍)です。
価格が5%低下して、需要量が10%増加しているのであれば、需要の価格弾力性は大きい(2倍)と言えます。(本選択肢では、価格と需要の関係が逆になっています)
c.ある財の需要曲線が一定の価格水準において水平である場合、この財の需要の価格弾力性はゼロである。
→ある財の需要曲線が一定の価格水準において水平である場合、この財の需要の価格弾力性は無限大です。
こちらは、縦軸に価格、横軸に需要量をとったグラフを描いてみることで正誤判断できます。一定の価格水準(例えば100円)においてある財の需要曲線が水平(横)になっている場合、限りなく需要が伸びているということになります。
逆に、ある財の需要曲線が一定の価格水準において垂直(縦)である場合、この財の需要の価格弾力性はゼロであるといえます。(価格を下げても、横軸の需要量は伸びません)
d.ある財の需要曲線が右下がりの直線である場合、この財の需要の価格弾力性は、価格水準にかかわらず一定である。
→ある財の需要曲線が右下がりの直線である場合、この財の需要の価格弾力性は、価格水準が高いほど大きくなります。
ある財の価格を1,000円から10%値下げすると900円になります(100円の値下げ)が、100円から10%値下げすると90円(10円の値下げ)になります。同じ10%でも値下げ幅が異なるため、価格水準が高いほど価格弾力性は大きくなります。
冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:誤」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。
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