中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問55 (企業経営理論 問5)

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和6年度(2024年) 問55(企業経営理論 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

他社からの買収に対応する企業Aの行動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 「ゴールデンパラシュート」を導入し、経営陣が既存株主から自社の株式を直接購入して上場を廃止しようとする。
  • 自社の重要な資産をあらかじめ売却する「サメ除け」を行う。
  • 買収企業が保有する企業Aの株式を、市場価格よりも高い価格で全て買い取ろうとする「パックマン戦法」を行う。
  • 買収企業による企業Aの株式の大量買付に備えて、買収企業以外の既存株主が新株を市場価格より安く取得できるなどの権利を事前に与える「ポイズンピル」を導入する。
  • 買収企業を逆に買収しようとする「ホワイトナイト」を探す。

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この過去問の解説 (1件)

01

買収防衛策に関する問題です。

 

選択肢1. 「ゴールデンパラシュート」を導入し、経営陣が既存株主から自社の株式を直接購入して上場を廃止しようとする。

経営陣が既存株主から自社の株式を直接購入する手法は、MBO(Management Buy Out)です。

 

ゴールデンパラシュート(金の落下傘)とは、企業買収を仕掛けられた場合に、現経営陣が多額の退職金を受け取って退職する対抗措置です。企業から多額のキャッシュを流出させることで企業価値を意図的に下げて、買収側の買収意欲を挫く狙いがあります。

 

したがって、不適切な選択肢です。

選択肢2. 自社の重要な資産をあらかじめ売却する「サメ除け」を行う。

自社の重要な資産をあらかじめ売却する手法は、焦土作戦です。

 

サメ除け(シャーク・リぺラント)とは、企業買収されにくい、あるいは時間稼ぎのために多くの規定を設けておくことです。例えば、取締役の任期を個別にずらしておくことで買収側が取締役を交代させるのに時間がかかり(一気に入れ替えることができない)、取締役会を支配することをできるだけ先延ばしにする「スタッカード・ボード」があります。

 

したがって、不適切な選択肢です。

選択肢3. 買収企業が保有する企業Aの株式を、市場価格よりも高い価格で全て買い取ろうとする「パックマン戦法」を行う。

買収企業が保有する企業Aの株式を、市場価格よりも高い価格で全て買い取ろうとする手法は、グリーンメールです。

 

パックマン戦法とは、買収を仕掛けてきた企業に対して、被買収企業側が逆に買収を仕掛けることです。

 

したがって、不適切な選択肢です。

選択肢4. 買収企業による企業Aの株式の大量買付に備えて、買収企業以外の既存株主が新株を市場価格より安く取得できるなどの権利を事前に与える「ポイズンピル」を導入する。

買収企業による企業Aの株式の大量買付に備えて、買収企業以外の既存株主が新株を市場価格より安く取得できるなどの権利を事前に与える手法は、「ポイズンピル」の説明として適切であり正解の選択肢となります。

 

既存株主が新株を市場価格より安く取得できることで発行済株式数が増加すれば、買収企業側の持ち株比率は低下するため、過半数の株式を取得して企業買収を実現するためのハードルが上がります。

選択肢5. 買収企業を逆に買収しようとする「ホワイトナイト」を探す。

買収企業を逆に買収しようとする手法は、他の選択肢で述べられているパックマン戦法です。

 

ホワイトナイト(白い騎士)とは、被買収企業に対して友好的な企業に買収してもらう買収防衛策のことです。

 

したがって、不適切な選択肢です。

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