中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問70 (企業経営理論 問20)

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和6年度(2024年) 問70(企業経営理論 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

組織や集団においては、意見の相違や利害の不一致から、個人間でコンフリクトが発生することが一般的である。コンフリクトへの対処は、自己の利益を追求する度合いと、相手の利益追求を許容し協力する度合いとの組み合わせに応じて、「回避」、「競争」、「協調」、「妥協」、「適応」の5類型に分類される。コンフリクトへの対処に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 「回避」とは、自己の利益を強く主張しない一方で相手の利益もあまり許容できない場合に、問題解決を延期して様子を見るという対処である。互いの対立点が表立つのを避けたい場合にとられやすい。
  • 「競争」とは、相手の利益を最大限に許容しつつ、相手に命令したり相手を説得したりすることで自己の利益も追求するという対処である。権力志向的で高い職位の人間から、順応的な低い職位の人間に対してとられやすい。
  • 「協調」とは、双方がある程度の利益を獲得しつつ互いに犠牲も払うという対処である。互いの対立点を曖昧にすることでコンフリクトを自然に解消しようとする場合にとられやすい。
  • 「妥協」とは、当事者の一方のみが自己の利益を犠牲にして相手の利益を最大限に許容するという対処である。互いにある程度の利益をとりつつ犠牲も払うという折り合いがつけられない場合にとられやすい。
  • 「適応」とは、相手の利益を犠牲にして自己の利益を追求するという対処である。自己の利益を一方的に追求することで、相手との長期的な関係が損なわれても問題ないと判断される場合にとられやすい。

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この過去問の解説 (1件)

01

コンフリクトへの対処に関する問題です。

 

与件文に、コンフリクトへの対処として「回避」「競争」「協調」「妥協」「適応」の5類型があることが示されており、各選択肢の記述を素直に読むだけでも正答することが可能です。

選択肢1. 「回避」とは、自己の利益を強く主張しない一方で相手の利益もあまり許容できない場合に、問題解決を延期して様子を見るという対処である。互いの対立点が表立つのを避けたい場合にとられやすい。

自己の利益を強く主張しない一方で相手の利益もあまり許容できない場合に、問題解決を延期して様子を見るという対処方法は、「回避」の説明として適切です。

 

また、互いの対立点が表立つのを「避けたい」という記述からも「回避」の説明であると考えられるため、正解の選択肢となります。

選択肢2. 「競争」とは、相手の利益を最大限に許容しつつ、相手に命令したり相手を説得したりすることで自己の利益も追求するという対処である。権力志向的で高い職位の人間から、順応的な低い職位の人間に対してとられやすい。

相手の利益を最大限に許容しつつ、相手に命令したり相手を説得したりすることで自己の利益も追求するという対処方法は、「協調」の説明です。

 

したがって、不適切な選択肢です。

選択肢3. 「協調」とは、双方がある程度の利益を獲得しつつ互いに犠牲も払うという対処である。互いの対立点を曖昧にすることでコンフリクトを自然に解消しようとする場合にとられやすい。

双方がある程度の利益を獲得しつつ互いに犠牲も払うという対処法は、「妥協」の説明です。

 

また、「互いの対立点を曖昧にする」「コンフリクトを自然に解消」という記述からも「妥協」の説明であると考えられるため、不適切な選択肢です。

選択肢4. 「妥協」とは、当事者の一方のみが自己の利益を犠牲にして相手の利益を最大限に許容するという対処である。互いにある程度の利益をとりつつ犠牲も払うという折り合いがつけられない場合にとられやすい。

当事者の一方のみが自己の利益を犠牲にして相手の利益を最大限に許容するという対処法は、「適応」の説明です。

 

したがって、不適切な選択肢です。

選択肢5. 「適応」とは、相手の利益を犠牲にして自己の利益を追求するという対処である。自己の利益を一方的に追求することで、相手との長期的な関係が損なわれても問題ないと判断される場合にとられやすい。

相手の利益を犠牲にして自己の利益を追求するという対処法は、「競争」の説明です。

 

したがって、不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

5類型のうち、「競争」と「適応」は対概念として分かりやすく、「回避」は結論が出ず先延ばしにすることから判断しやすいですが、残る「協調」「妥協」の判断は難しいと思われます。

 

「協調」は交渉、「妥協」はギブ・アンド・テイクと言い換えると、分かりやすくなるのではないかと思います。

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