中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問82 (企業経営理論 問32)

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和6年度(2024年) 問82(企業経営理論 問32) (訂正依頼・報告はこちら)

マーケティング・コミュニケーションにおいては、コンテンツのマネジメントが重要である。下図は、典型的なコンテンツのマネジメント・プロセスを示している。図中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
  • A:差別化戦略の策定  B:セグメンテーション  C:コンテンツの制作  D:コンテンツの配信と拡散
  • A:セグメンテーション  B:ターゲットの設定  C:コンテンツの制作  D:コンテンツの配信と拡散
  • A:セグメンテーション  B:ターゲットの設定  C:コンテンツの配信と拡散  D:リピートの獲得
  • A:ターゲットの設定  B:コンテンツの制作  C:コンテンツの配信と拡散  D:コンテンツの評価と改善
  • A:ポジショニング政策の立案  B:セグメンテーション  C:コンテンツの評価と改善  D:コンテンツの配信と拡散

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この過去問の解説 (1件)

01

コンテンツのマネジメント・プロセスに関する問題です。

 

マネジメント(管理)・プロセスとは、言い換えると「PDCAサイクルを回す」という意味です。

PDCAサイクルは、計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)の順序で実施されます。

 

与件文に与えられた図から、コンテンツの計画立案(どのようなコンテンツを提供するか)の前工程である空欄Aの時点で、コンテンツを提供する対象が確定していると考えられます。

 

「コンテンツを提供する対象」とは誰にコンテンツを配信するのかターゲットを定めるということであり、ここから「ターゲットの設定」が空欄B以降になっている選択肢を排除することができます。

 

また、上記PDCAサイクルの観点から、コンテンツを配信する前にコンテンツの評価をすることはできないことも分かります。

選択肢1. A:差別化戦略の策定  B:セグメンテーション  C:コンテンツの制作  D:コンテンツの配信と拡散

STP分析のプロセスより、セグメンテーション(B)はターゲットの設定よりも前工程、差別化戦略の策定(A)はセグメンテーションやターゲットの設定よりも後工程となります。(STP分析については、解説のまとめを参照してください)。

 

本選択肢には「ターゲットの設定」はありませんが、冒頭の解説よりコンテンツの計画立案の前工程である空欄Aに入ると考えられます(つまり、セグメンテーションは空欄Aよりも前工程、差別化戦略の策定は空欄Aの次・コンテンツの計画立案の前工程と考えられます)。

 

したがって、不適切な選択肢です。

選択肢2. A:セグメンテーション  B:ターゲットの設定  C:コンテンツの制作  D:コンテンツの配信と拡散

冒頭の解説より、コンテンツの計画立案以前にターゲットの設定は確定していると思われます(さらに、セグメンテーションは空欄Aよりも前工程と考えられます)。

 

言い換えると、コンテンツを提供する対象を明確にしないままコンテンツの計画を立案することは考えにくいため、不適切な選択肢です。

選択肢3. A:セグメンテーション  B:ターゲットの設定  C:コンテンツの配信と拡散  D:リピートの獲得

冒頭の解説より、コンテンツの計画立案以前にターゲットの設定は確定していると思われます(さらに、セグメンテーションは空欄Aよりも前工程と考えられます)。

 

言い換えると、コンテンツを提供する対象を明確にしないままコンテンツの計画を立案することは考えにくいため、不適切な選択肢です。

選択肢4. A:ターゲットの設定  B:コンテンツの制作  C:コンテンツの配信と拡散  D:コンテンツの評価と改善

冒頭の解説より、コンテンツの計画立案より前にコンテンツを提供するターゲットは確定していると考えられ、コンテンツの計画~制作~配信と拡散~評価と改善というPDCAサイクルの観点からも適切です。

 

したがって、正解の選択肢となります。

選択肢5. A:ポジショニング政策の立案  B:セグメンテーション  C:コンテンツの評価と改善  D:コンテンツの配信と拡散

STP分析のプロセスより、セグメンテーション(B)はターゲットの設定よりも前工程、ポジショニング政策立案(A)はセグメンテーションやターゲットの設定よりも後工程となります。(STP分析については、解説のまとめを参照してください)。

 

本選択肢には「ターゲットの設定」はありませんが、冒頭の解説よりコンテンツの計画立案の前工程である空欄Aに入ると考えられます(つまり、セグメンテーションは空欄Aよりも前工程、ポジショニング政策の立案は空欄Aの次・コンテンツの計画立案の前工程と考えられます)。

 

また、冒頭の解説より、PDCAサイクルの観点からコンテンツの評価と改善(C)はコンテンツの配信と拡散(D)よりも後工程であると考えられるため、不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

STP分析とは「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の頭文字を取ったものであり、この順番にマーケティングプロセスが行なわれます。

 

・セグメンテーション:市場を細分化すること(市場の中で、どのような領域を攻めるのか)

→業界の最大手であれば、市場を細分化しない無差別市場(全方位)戦略もあります。

 

・ターゲティング:細分化した市場の中で、自社が狙う市場を定めること(どのような顧客層にアプローチするのか)

→業界の最大手であれば、顧客層を細分化しない無差別層戦略もあります。

 

・ポジショニング:自社が狙う市場を定めた後、自社がどのように競合と差別化を図るのかを決めること(どのような方法でアプローチするのか)

→本問では、ターゲットを定め(空欄A)、ポジショニングを決めてからコンテンツの計画立案を行なっています。

 

※なお、本問で「差別化戦略」と記述されている選択肢がありますが、ポジショニングのことを指しています。

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