中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問88 (企業経営理論 問38(1))
問題文
消費者市場の分析は、企業が適正な製品を、適正なタイミングや方法で、適正なターゲット顧客に販売するために不可欠である。企業は、消費者を取り巻く①社会文化的要因や②個人的要因を分析することによって、各消費者に適したマーケティングの実現を目指している。
文中の下線部①に関する記述として、最も適切なものはどれか。
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和6年度(2024年) 問88(企業経営理論 問38(1)) (訂正依頼・報告はこちら)
消費者市場の分析は、企業が適正な製品を、適正なタイミングや方法で、適正なターゲット顧客に販売するために不可欠である。企業は、消費者を取り巻く①社会文化的要因や②個人的要因を分析することによって、各消費者に適したマーケティングの実現を目指している。
文中の下線部①に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- グローバル市場参入における標準化と適応化の決定においては、日本製という原産国イメージを利用する場合には、標準化のマーケティングが実施され、原産国イメージを利用しない場合には、現地の消費者に及ぼす社会制度や文化などの分析に基づく適応化のマーケティングが実施される。
- 社会階層は、人種や宗教などが多様な国や地域のセグメンテーションでは有効な変数であるが、日本においてはセグメンテーションの変数として有効ではない。
- 準拠集団の影響をイノベーションの普及理論に当てはめてみると、オピニオンリーダーは早期少数採用者として新製品の普及に影響を与え、インフルエンサーは後期多数採用者として当該製品の普及に大きな影響を与える。
- 消費に関する他者の影響を説明する理論には、他者の消費行動が欲求を増大させるスノッブ効果、他者の消費行動が欲求を低下させるバンドワゴン効果、値段が高いことが欲求を増大させるヴェブレン効果などがある。
- デモグラフィック変数には、性別、年齢、年収、社会的地位、ライフステージが含まれ、サイコグラフィック変数には、趣味、価値観、関与、ライフスタイルが含まれる。
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この過去問の解説 (1件)
01
消費者市場の分析における、社会文化的要因の内容を問う問題です。
グローバル市場参入における標準化と適応化の決定は、原産国イメージを利用するか利用しないかで判断されるわけではありません。
標準化とは、現地国で本国と同じ戦略を採用することであり、適応化とは、現地国の顧客の嗜好が本国の顧客とどのように異なるのかに注目して、現地国市場で受け入れられるような戦略を採用することです。
したがって、不適切な選択肢です。
社会階層は、日本においても有効なセグメンテーション変数です。
日本国内には、約350万人の在留外国人が生活しています。また、大雑把に分けても、富裕者層、中流層、低所得者層と複数の社会階層があります。
以上から、日本においても社会階層でセグメンテーションを行なう有効性があると考えられるため、不適切な選択肢です。
イノベーションの普及理論で定義されている後期多数採用者は、インフルエンサーではありません。
後期多数採用者は、「レイト・マジョリティー」と呼ばれています。
したがって、不適切な選択肢です。
消費に関する他者の影響を説明する理論には、他者の消費行動が欲求を増大させるバンドワゴン効果、他者の消費行動が欲求を低下させるスノッブ効果があります。
デモグラフィック変数には、性別、年齢、年収、社会的地位、ライフステージが含まれ、サイコグラフィック変数には、趣味、価値観、関与、ライフスタイルが含まれることは、社会文化的要因の説明として適切です。
デモグラフィック変数は定量化することが可能ですが、サイコグラフィック変数は心理的な内容を含む定性的な要因であるため、定量化することは困難であるという特徴があります。
したがって、正解の選択肢となります。
【補足】
バンドワゴン効果、スノッブ効果、ヴェブレン効果についての比較です。
バンドワゴン効果:「流行に乗っかる」「勝ち馬に乗る」→他人が所有していると需要が増加する(他人と同じものが欲しい)
スノッブ効果:「他人との差別化を図りたい」→他人が所有していると需要が減少する(他人が所有していないものが欲しい)
ヴェブレン効果:顕示欲求(見せびらかすことで満足する)
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