技術士の過去問
平成27年度(2015年)
基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問30

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問題

技術士 第一次試験 平成27年度(2015年) 基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、科学史・技術史上著名な人物と業績の組合せとして最も不適切なものはどれか。
  • ガリレオ・ガリレイ ------------- 天体望遠鏡を製作し天体観測に利用
  • クリスティアーン・ホイヘンス --- 振り子時計を発明
  • リチャード・アークライト ------- 水力紡績機を発明
  • アントワーヌ・ベクレル --------- 放射性元素ラジウムを発見
  • ジョージ・イーストマン --------- 写真用フィルム乾板を発明

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。
各選択肢の内容は以下の通りです。
1.正しい内容です。ガリレオは天体望遠鏡を作成し、月の表面のクレーターを発見しています。
2.正しい内容です。ホイヘンスは振り子時計を発明しています。
3.正しい内容です。アークライトは紡績工程を水力で行う機械を発明しています。
4.間違った内容です。ベクレルが発見したのは放射性のウランで、ラジウムを発見したのはキュリー夫妻です。
5.正しい内容です。イーストマンは写真用のフィルム乾板を作成し、コダック社を設立した人物です

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02

科学史・技術史上著名な人物と業績の組合せに関する問題です。

1.適切です
ガリレオ・ガリレイは天体望遠鏡を作成しています。

2.適切です
クリスティアーン・ホイヘンスは、1656年に振り子時計を発明しました。

3.適切です
リチャード・アークライトは、1769年に水力紡績機を発明し、綿紡績の工業化に成功しました。

4.不適切です
アントワーヌ・ベクレルは、ウランの放射線を発見しました。
また、ラジウムを発見したのはキュリー夫妻なので、誤った記述です。

5.適切です
ジョージ・イーストマンは、写真用フィルム乾板を発明しています。

よって、4が正解です。

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03

科学技術の進歩の歴史に関する問題は技術士試験でよく出されます。高校物理・生物・化学や世界史の復習をしておくと解きやすくなります。

1. ガリレオ・ガリレイは1600年代初頭に天体望遠鏡を製作し(初めて発明したわけではない点に注意)、月などの天体を観測しました。よってこの選択肢は適切です。

2. クリスティアーン・ホイヘンスは1656~58年頃に振り子時計を発明しました。よってこの選択肢は適切です。ただし、振り子が一定の周期で揺れる性質(等時性)を発見したのは1.のガリレオ・ガリレイです。

3. リチャード・アークライトは、1769〜1771年頃にかけて、水力紡績機を発明し、工場制度の導入に大きく貢献したことで、イギリスに産業革命をもたらした人物の1人として知られています。よってこの選択肢は適切です。

4. アントワーヌ・ベクレル(アントワーヌ・アンリ・ベクレル)は、1896年に、ウランの研究において初めて放射線を発見した人物です。放射性元素であるラジウムを発見したのはピエール・キュリー、マリ・キュリー夫妻であり、1898年のことです。よってこの選択肢は不適切です。ただし、1903年のノーベル物理学賞はベクレルとキュリー夫妻の3人で共同受賞しています。また、放射能の単位である「ベクレル」はアントワーヌ・ベクレルに因んでいます。

5. ジョージ・イーストマンは1880年頃に写真用フィルム乾板を発明しています。よってこの選択肢は適切です。写真用品メーカーの「イーストマン・コダック」社の名前は彼の名に因んでいます。

以上から、正解選択肢は4. となります。

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