技術士の過去問
平成27年度(2015年)
適性科目 問34

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問題

技術士 第一次試験 平成27年度(2015年) 適性科目 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

技術者倫理と法との関わりに関する次のア )~エ )の記述について、正しいものは〇、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。

ア )技術者倫理では、法を守ることは当然のこととされているが、技術者は、それに加えて、法の網の目をくぐってコストを削減することも考えなければならない。それによって安全性を犠牲にすることになったとしても、法には反しておらず、問題はない。
イ )社内で法令違反があるときには、発覚して公になることは社のダメージになるので、「やったことより見つかることの方が問題である」という考えを社内で共有し、今後の再発防止に努めることが肝要である。
ウ )法を守るのは当然のことであるが、技術者のような専門家、専門的知識を持つ者には、それに加えて高い倫理観が必要であるとされる。たとえ法による規制がない場合でも、公衆に対する危険を察知したならば、それに対応する責務が技術者にはある。
エ )法を守るのは当然のことであるが、法の専門家などによく相談することも大切である。そして法に不合理な点があると信じれば積極的に法の改定について意見を述べていく気概が求められる。
  • ア:〇  イ:〇  ウ:×  エ:×
  • ア:×  イ:〇  ウ:〇  エ:〇
  • ア:×  イ:×  ウ:〇  エ:〇
  • ア:〇  イ:〇  ウ:〇  エ:×
  • ア:×  イ:×  ウ:〇  エ:×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。技術者倫理についての問題です。
各項目の内容は以下の通りです。

ア)不適切な記述です。
技術者は法規の遵守と共に、公衆の安全や健康を最優先に考慮するべきであり、
コスト削減のため安全性を犠牲にするのは不適切です。

イ)不適切な記述です。
技術者は利害によらず、公正かつ誠実な判断が必要です。
また事実を隠蔽するような社会的信用を失墜させる行為をしてはなりません。

ウ)適切な記述です。
公衆に対する安全性を最優先とするべきであり、危険を察知した場合、
技術者として誠実に対応する必要があります。

エ)適切な内容です。
自己の力量の及ぶ範囲を超える場合には、専門家に助力を求めるとともに、
問題点に関して十分な専門的見識があれば、適宜意見を述べる必要があります。

したがって、
ア:×、イ:×、ウ:○、エ:○、となるので、3が正解です。

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02

技術者倫理と法との関わりに関する正誤問題です。

ア)×
技術者はなによりも公衆の安全や健康を最優先にしなければならないため、不適切です。

イ)×
技術者は、公正な分析と判断に基づいて誠実に履行することが求められることから、不適切です。

ウ)〇
技術者は、科学技術が社会や環境に大きな影響を与えることを自覚し、高い倫理観・責任感をもって取り組む必要があります。

エ)〇
技術者は、他の専門家の助力を求めることも必要です。また、将来の持続可能な社会を作るために、より良いものを求め続けていかなければなりません。

よって、各選択肢の正誤は、
ア)× イ)× ウ)〇 エ)〇
となることから、3が正解です。

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03

「倫理」に関する問題については、技術士として、というよりも「人間としてどう振る舞うべきか」を考えると比較的簡単に解けます。落ち着いて問題文を読んで考えていきましょう。

ア. 「法の網の目をくぐって」「安全性を犠牲にする」など、不適切な文言がありますので、×です。

イ. 「やったことより見つかることの方が問題である」が不適切です。よって、×です。

ウ. 適切な記述です。よって、〇です。

エ. 適切な記述です。よって、〇です。

以上、正解選択肢は3.となります。

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