技術士の過去問
平成27年度(2015年)
適性科目 問35

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問題

技術士 第一次試験 平成27年度(2015年) 適性科目 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

技術者倫理に関する次のア )~エ )の記述について、正しいものは〇、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。

ア )いわゆる倫理綱領ないし倫理規程は、基本的に各団体内部で共有されるものであり、たとえばA学会の倫理綱領ないし倫理規程は、たとえB学会の会員の参考になりはしても、B学会員に強制するわけにはいかない。
イ )規範は、人が守る「きまり」で、技術者の周囲には、法( 憲法、法令など )、企業や技術者団体等の定款、規則、外部との契約書、業務上のマニュアルなどがあるが、倫理、社会慣習も規範に含まれる。
ウ )技術者は、科学技術の専門職として科学技術を利用する業務に従事し、その関係で生じる危害を抑止することができる立場にあると見なされ、技術者には、公衆の安全、健康及び福利を図ることが求められている。
エ )英語の「コンプライアンス」( compliance )は、日本では「法令遵守」又は「法令順守」と表記されることも多いが、「コンプライアンス」において遵守ないし順守すべき対象は本来、法令に絞られるわけではない。
  • ア:×  イ:〇  ウ:〇  エ:〇
  • ア:〇  イ:×  ウ:〇  エ:〇
  • ア:〇  イ:〇  ウ:×  エ:〇
  • ア:〇  イ:〇  ウ:〇  エ:×
  • ア:〇  イ:〇  ウ:〇  エ:〇

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この過去問の解説 (3件)

01

技術者倫理に関する正誤問題です。

ア)〇
倫理綱領や倫理規則は、分野や所属する団体によって異なるものであり、
別の団体の倫理綱領を強制することはできません。

イ)〇
規範は「きまり」であり、法や規則、倫理、社会慣習がこれに含まれます。

ウ)〇
技術者は、科学技術が社会や環境に重大な影響を与えることを理解し、公衆の安全や健康を最優先に守る行動をとる必要があります。

エ)〇
「コンプライアンス」とは、狭義の「法令遵守」という意味だけでなく、もっと広義のものとしてとらえて、守っていく必要があります。

よって各選択肢の正誤は、
ア)〇 イ)〇 ウ)〇 エ)〇
となることから、5が正解です。

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02

正解は5です。
各項目の内容については以下の通りです。

ア)正しい記述です。
倫理綱領や倫理規範は企業・専門職団体などにより、
社員・専門職の守るべき事柄を明文化したものなので、
別企業・別団体に強制するものではありません。

イ)正しい記述です。
法規や規定以外にも、社会的責任や職業的倫理も規範に含まれます。

ウ)正しい記述です。
技術者には公衆の安全や健康、福利を最優先に考慮することが求められます。

エ)正しい記述です。
法令だけでなく、社会的責任や職業的倫理を遵守することが求められます。

したがって、
ア:○、イ:○、ウ:○、エ:○ となるので、5が正解です。

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03

「倫理」に関する問題については、技術士として、というよりも「人間としてどう振る舞うべきか」を考えると比較的簡単に解けます。落ち着いて問題文を読んで考えていきましょう。

ア. 適切な記述です。よって、〇です。

イ. 適切な記述です。よって、〇です。

ウ. 適切な記述です。よって、〇です。

エ. 適切な記述です。よって、〇です。

以上、正解選択肢は5.となります。

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