技術士の過去問
平成28年度(2016年)
基礎科目「情報・論理に関するもの」 問11

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問題

技術士 第一次試験 平成28年度(2016年) 基礎科目「情報・論理に関するもの」 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

データをネットワークで伝送する場合には、ノイズ等の原因で一部のビットが反転する伝送誤りが発生する可能性がある。伝送誤りを検出するために、データの末尾に1ビットの符号を付加して伝送する方法を考える。付加するビットの値は、元のデータの中の値が「1」のビットの数が偶数であれば「0」、奇数であれば「1」とする。
例えば、元のデータが「1010100」という7ビットであるとき、値が「1」のビットは3個で奇数である。よって付加するビットは「1」であり、「10101001」という8ビットを伝送する。
この伝送誤りの検出に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は4です。
伝送誤り検出のため、データ末尾に奇数偶数を判別するビットを
付加する方法についての正誤問題です。
各選択肢の内容は以下の通りです。

1.誤りです。ビット数に制限のある方法ではなく、
ビットの立ち、或いは下がりが起きたかどうかを判別するものです。
2.誤りです。1ビットのデータでも検出が出来ます。
3.誤りです。ビットの反転が起きたことは検出出来ますが、
どのビットで起きたかは検出できません。
4.正しいです。2ビットが反転した場合、
誤りが起きる前後で末尾のビットが変わらないため、検出が出来ません。
5.誤りです。データ中のビットが立っている箇所が偶数か奇数かによって、
末尾のデータを付加するので、付加するビット値は決定出来ます。

したがって、4が正解です。

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02

正解は4です。伝送誤りに関するチェックの話ですが、問題文を読めば、パリティなどの知識がなくても解けます。

0101001 などのような7ビットの値(0か1)があります。この1の数をかぞえて、奇数なら1、偶数なら0を加えます。この場合は奇数なので

0101001 となります。

そして転送誤りが発生して1か所ビットが反転したとすると

0111001 なります。すると1が偶数なのに最後のビット(パリティビット)が1なのはおかしいぞ?となりエラーがあったことが現出できます。という仕組みです。

ちなみにどこのビットがエラーなのかは特定できません。また2か所エラーが発生すると偶数奇数の変更は怒らないため、やはり検出できません。

ちなみに3ビット+1ビットでもこの仕組みは導入可能です。元の数は必ず偶数か奇数ですので付与するパリティビットが定まらないということもありません。

以上を踏まえますと正解は、データの中の2ビットが反転した場合には、伝送誤りを検出できない。です。

ちなみに世の中には複数の誤りを検出したり、ビットを自動修正したりする方式もあります。

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03

伝送誤りの検出をするための、伝送方法に関わる正誤問題です。
専門知識がなくても、問題文を理解すれば解くことが可能です。

1.不適切です
元のデータのビット数によらず検出できるものであり、上限を設けるものではありません。

2.不適切です
1ビットのデータであっても検出することができます。

3.不適切です
「1」のビットの数を数えることで検出するものであることから、どのビットが反転したかを特定できるものではありません。

4.適切です
「1」のビットの数が偶数か奇数かのみで判別するので、2ビットが反転してしまうと検出できません。

5.不適切です
「1」のビットの数が偶数か奇数かで付加するビットの値を決めるため、決められないことはありません。

よって、4が正解です。

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04

パリティチェックでは、データ中の「1」のビット合計が偶数か奇数か判定し、偶数であれば「0」奇数であれば「1」を追加して合計が偶数の状態にして伝送します。

ビット数に制約はなく、2つ以上のビット数の反転は検出できません。

1.元データのビット数に上限はありませんので、誤りです。

2.元データが1ビットでも使用できますので、誤りです。

3.ビットが反転した位置を特定することはできませんので、誤りです。

4.正しいです。パリティチェックでは1ビットの反転は検出できますが、2ビットの反転は検出できません。

5.元データのビット数は必ず偶数もしくは奇数になるため、ビットの値は必ずいずれかに決まりますので、誤りです。

したがって、4が正解です。

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