技術士の過去問
平成30年度(2018年)
基礎科目「設計・計画に関するもの」 問5
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問題
技術士 第一次試験 平成30年度(2018年) 基礎科目「設計・計画に関するもの」 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
ある製品1台の製造工程において検査をX回実施すると、製品に不具合が発生する確率は、1/(x+2)2になると推定されるものとする。1回の検査に要する費用が30万円であり、不具合の発生による損害が3,240万円と推定されるとすると、総費用を最小とする検査回数として、最も適切なものはどれか。
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この過去問の解説 (3件)
01
総費用(トータルコスト)は、コスト+見込み損害額で表されることから、総費用を最小にするXを求めればよいです。
また、見込み損害額は、損害額×発生確率で表されます。
よって、本問題では、
30X + 3240 / (X+2)² が最小となるXを導きます。
微分を用いる方法と、トライアル計算する方法がありますが、選択肢が限られており、計算もさほど複雑ではないため、トライアル計算で導きます。
X = 2のとき:262.5
X = 3のとき:219.6
X = 4のとき:210
X = 5のとき:216.1
X = 6のとき:230.6
よって、3 の 4回 が正解です。
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02
コストの最小化に関する問題です。
総費用は、検査費用+見込み損害額で表されることから、
総費用を最小にする検査回数Xを求めることとなります。
また、見込み損害額は、損害額×発生確率で表されます。
これらを踏まえると、総費用は、
30万円×X+ 3,240/ (X+2)²
となることから、総費用が最小となるXを導きます。
本問では、選択肢として検査回数が与えられているため、
Xにこれらを代入して最小となる総費用を探すのが簡単な解法となります。
X = 2のとき:262.5万円
X = 3のとき:219.6万円
X = 4のとき:210.0万円
X = 5のとき:216.1万円
X = 6のとき:230.6万円
よって、3 が正解となります。
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03
コストの最小化に関する問題です。
総費用は、検査費用+見込み損害額で表されることから、総費用を最小にする検査回数Xを求めることとなります。
また、見込み損害額は、損害額×発生確率で表されます。
よって、本問題では、
30x + 3240/(x + 2)2が最小となるような x を導出します。
最小の x を微分法を用いて求めます。
f(x) = 30x + 3240 / (x + 2)2とすると、f(x) の時間微分は次のようになります。
f(x)' = 30 - 6480 / (x + 2)3
この f(x)' = 0 となるような x が総費用を最小とする x となります。
総費用が最小となる x は次のように求まります。
f(x)' = x3 + 6x2 + 12x - 208 = 0
x = 4
よって、3の4回が正解です。
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