技術士の過去問
平成30年度(2018年)
基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問23

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問題

技術士 第一次試験 平成30年度(2018年) 基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

生物の元素組成は地球表面に存在する非生物の元素組成とは著しく異なっている。すなわち、地殻に存在する約100種類の元素のうち、生物を構成するのはごくわずかな元素である。細胞の化学組成に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • 水は細菌細胞の重量の約70%を占める。
  • 細胞を構成する総原子数の99%を主要4元素(水素、酸素、窒素、炭素)が占める。
  • 生物を構成する元素の組成比はすべての生物でよく似ており、生物体中の総原子数の60%以上が水素原子である。
  • 細胞内の主な有機小分子は、糖、アミノ酸、脂肪酸、ヌクレオチドである。
  • 核酸は動物細胞を構成する有機化合物の中で最も重量比が大きい。

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この過去問の解説 (4件)

01

細胞の化学組成に関する正誤問題です。

1.適切です
細菌細胞のほとんどは水でできています。

2.適切です
細胞には17種類の元素が存在し、その大部分を占める「水素、酸素、窒素、炭素」は主要4元素と呼ばれます。

3.適切です
生物を構成する元素の組成比はすべての生物で似ています。また、総元素数の60%は水素、続いて酸素(25%)、炭素(10%)からなります。

4.適切です
細胞内の有機小分子のほとんどは、糖、アミノ酸、脂肪酸、ヌクレオチドの4種類に属します。

5.不適切です
動物細胞を構成する有機化合物の中で最も重量比が大きいのはタンパク質です。

よって、5が正解です。

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02

細胞の化学組成に関する正誤問題です。

1.適切です。
細菌細胞の約70%は水でできています。

2.適切です。
細胞内には様々な元素が存在していますが、その大部分を「水素、酸素、窒素、炭素」が占めており、これらは主要4元素と呼ばれます。

3.適切です。
生物を構成する元素の組成比はすべての生物で似ており、総元素数の60%は水素です。補足として、2番目に割合が多いのは酸素の25%となります。

4.適切です。
細胞内の有機小分子のほとんどは、糖、アミノ酸、脂肪酸、ヌクレオチドに属しています。

5.不適切です。
動物細胞を構成する有機化合物の中で最も重量比が大きいのは核酸では無くタンパク質です。
水も含めた構成割合だと、タンパク質15%、核酸(炭水化物、その他含む)2%となります。

よって、正解は5です。

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03

細胞の化学組成に関する正誤問題です。

1.適切です
 多くの細胞中の水の割合は70%です。
 
2.適切です
 人間の場合、酸素、炭素、水素、窒素、カルシウム、リン、の順番に構成する割合が多いです。

3.適切です
 生物体中の総原子数の60%以上が水素原子です。
 
4.適切です。
 糖、アミノ酸、脂肪酸、ヌクレオチドは細胞内の主な有機小分子です。
 
5.不適切です。
 有機化合物の中で最も重量比が大きいのはタンパク質でその次は脂質です。
 
したがって、5が正解になります。

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04

細胞の化学組成に関する正誤問題です。

1.適切です

 細菌細胞の重量の約70%は水です。

2.適切です

 細胞は 17 種類の元素が含まれています。

 そのうち細胞を構成する総原子数の99%は主要4元素(水素、酸素、窒素、炭素)です。

3.適切です

 生物を構成する元素の組成比はすべての生物で似ています。

 生物体中の総原子数の60%以上が水素原子です。

4.適切です

 細胞内の主な有機小分子は、糖、アミノ酸、脂肪酸、ヌクレオチドです。

5.不適切です

 動物細胞を構成する有機化合物の中で最も重量比が多いのは、タンパク質でその次は脂質です。

よって、正解は5です。

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