技術士の過去問
平成30年度(2018年)
基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問24
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問題
技術士 第一次試験 平成30年度(2018年) 基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
タンパク質の性質に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- タンパク質は、20種類のαアミノ酸がペプチド結合という非共有結合によって結合した高分子である。
- タンパク質を構成するアミノ酸はほとんどがD体である。
- タンパク質の一次構造は遺伝子によって決定される。
- タンパク質の高次構造の維持には、アミノ酸の側鎖同士の静電的結合、水素結合、ジスルフィド結合などの非共有結合が重要である。
- フェニルアラニン、ロイシン、バリン、トリプトファンなどの非極性アミノ酸の側鎖はタンパク質の表面に分布していることが多い。
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この過去問の解説 (4件)
01
1.不適切です
ペプチド結合という「共有結合」によって結合しているため、誤りです。
2.不適切です
タンパク質を構成するアミノ酸はほとんどが「L体」なので、誤りです。
3.適切です
タンパク質の一次構造は遺伝子DNAの塩基配列によって決定されます。
4.不適切です
静電的結合、水素結合は非共有結合ですが、ジスルフィド結合は共有結合なので、誤りです。
5.不適切です
タンパク質の表面に分布していることが多いのは「極性アミノ酸」なので、誤りです。
よって、3が正解です。
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02
タンパク質の性質に関する正誤問題です。
1.不適切です
ペプチド結合は共有結合によって結合した高分子です。
共有結合とは、原子同士が電子をお互いに共有して電子対を作り、より安定な状態になる結合のことです。酸素分子や窒素分子のように、共有電子対を複数持つ分子が存在しますが、これらは二重結合、三重結合と呼ばれます。
2.不適切です
タンパク質を構成するアミノ酸のほとんどがL体です。
アミノ酸はアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持つ化合物の総称でD体とL体という2種類の構造が存在します。これらは鏡像の関係があります。
3.適切です
タンパク質の一次構造とはアミノ酸配列のことを指しており、アミノ酸配列は、遺伝子DNAの塩基配列に対応しています。
4.不適切です
ジスルフィド結合は共有結合になります。
5.不適切です
タンパク質の表面に分布していることが多いのは極性アミノ酸の側鎖です。
したがって、3が正解となります。
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03
タンパク質の性質に関する正誤問題です。
1.不適切です。
ペプチド結合は共有結合です。
2.不適切です。
タンパク質を構成するアミノ酸はほとんどL体となります。
3.適切です。
タンパク質の一次構造はDNAの塩基配列によって決まります。
4.不適切です。
ジスルフィド結合は非共有結合ではなく、共有結合です。
5.不適切です。
タンパク質の表面に分布していることが多いのは極性アミノ酸です。
よって、正解は3です。
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04
タンパク質の性質に関する正誤問題です。
1.不適切です
タンパク質はペプチド結合という「共有結合」によって結合した高分子です。
2.不適切です
タンパク質を構成するアミノ酸のほとんどが「L体」です。
3.適切です
タンパク質のアミノ酸配列のことを一次構造といいます。
この一次構造はDNAの塩基配列によって決まります。
4.不適切です
ジスルフィド結合などの「非共有結合」ではなく「共有結合」です。
5.不適切です
「極性アミノ酸の側鎖」がタンパク質表面に分布していることが多いです。
よって正解は3です。
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