技術士の過去問
平成30年度(2018年)
基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問25

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問題

技術士 第一次試験 平成30年度(2018年) 基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • 「ミレニアム開発目標(MDGs)」の課題を踏まえ、2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核となるものである。
  • 今後、経済発展が進む途上国を対象として持続可能な開発に関する目標を定めたものであり、環境、経済、社会の三側面統合の概念が明確に打ち出されている。
  • 17のゴールと各ゴールに設定された169のターゲットから構成されており、「ミレニアム開発目標(MDGs)」と比べると、水、持続可能な生産と消費、気候変動、海洋、生態系・森林など環境問題に直接関係するゴールが増えている。
  • 目標達成のために、多種多様な関係主体が連携・協力する「マルチステークホルダー・パートナーシップ」を促進することが明記されている。
  • 日本では、内閣に「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」が設置され、2016年12月に「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針」が決定されている。

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この過去問の解説 (4件)

01

持続可能な開発目標(SDGs)に関する正誤問題です。

1.適切です
ミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、持続可能な開発のための2030アジェンダにて記載されました。

2.不適切です
発展途上国のみならず、先進国も取り組む普遍的なものである、と定められています。

3.適切です
17のゴール、169のターゲットから構成されています。
また、MDGsと比較して、環境問題など持続可能性を重視しています。

4.適切です
ゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」において、「マルチステークホルダー・パートナーシップ」を促進することが記載されています。

5.適切です。
日本では「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」が設置され、SDGsに国を挙げて取り組んでいます。

よって、2が正解です。

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02

<正解>2

[解説]

持続可能な開発目標(SDGs)に関する問題です。

1から5の記述内容の適否は、以下のとおりとなります。

1 適切です

2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の課題を踏まえ、

2015年9月に国連で「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。

その中核となるのが、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標としての

「持続可能な開発目標(SDGs)」です。

よって、適切です。

2 不適切です

「持続可能な開発目標(SDGs)」は、

発展途上国のみならず、

先進国も取り組む普遍的なものである

と定められています。

よって、「経済発展が進む途上国を対象として」としている記述は不適切です。

3 適切です

「持続可能な開発目標(SDGs)」は、

17のゴールと各ゴールに設定された169のターゲットから構成されています。

また、「ミレニアム開発目標(MDGs)」と比べると、

水、持続可能な生産と消費、気候変動、海洋、生態系・森林など

環境問題に直接関係するゴールが追加されています。

よって、適切です。

4 適切です

「持続可能な開発目標(SDGs)」のゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」においては、

具体的な目標として「マルチステークホルダー・パートナーシップ」を促進すること

が記載されています。

よって、適切です。

5 適切です

日本では、2016年5月、内閣に「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」が設置され、

2016年12月には「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針」が決定されています。

よって、適切です。

以上のことから、2が正解となります。

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03

「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する問題です。

1.適切です
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)別ウィンドウで開くの後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

2.不適切です
SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

3.適切です
「ミレニアム開発目標(MDGs)」では8つのゴールでターゲットが21項目だったのに対し、SDGsでは17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

4.適切です
SDGsの交渉プロセスには、市民社会をはじめ、民間セクターや市町村長などのステークホルダーも参加しています。


5.適切です
2016年5月に総理大臣を本部長、官房長官、外務大臣を副本部長とし、全閣僚を構成員とする「SDGs推進本部」を設置し、国内実施と国際協力の両面で率先して取り組む体制を整えました。

したがって、2が正解になります。

参考になった数5

04

「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する正誤問題です。

1.適切です。

ミレニアム開発目標(MDGs)で挙げられた課題を踏まえた上、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核となるものです。

2.不適切です。

「持続可能な開発目標(SDGs)」は、先進国も取り組む必要があります。

3.適切です。

17のゴール、169のターゲットから構成されており、環境問題に直接関係するゴールが増加傾向にあります。(プラスチック廃止等)

4.適切です

17ゴールの内の一つである、「パートナーシップで目標を達成しよう」において、「マルチステークホルダー・パートナーシップ」を促進することと明記されています。

5.適切です。

日本では「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」が設置されています。

よって、正解は2です。

参考になった数4