技術士の過去問
平成30年度(2018年)
基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問26

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

技術士 第一次試験 平成30年度(2018年) 基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

事業者が行う環境に関連する活動に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  • グリーン購入とは、製品の原材料や事業活動に必要な資材を購入する際に、バイオマス(木材などの生物資源)から作られたものを優先的に購入することをいう。
  • 環境報告書とは、大気汚染物質や水質汚濁物質を発生させる一定規模以上の装置の設置状況を、事業者が毎年地方自治体に届け出る報告書をいう。
  • 環境会計とは、事業活動における環境保全のためのコストやそれによって得られた効果を金額や物量で表す仕組みをいう。
  • 環境監査とは、事業活動において環境保全のために投資した経費が、税法上適切に処理されているかどうかについて、公認会計士が監査することをいう。
  • ライフサイクルアセスメントとは、企業の生産設備の周期的な更新の機会をとらえて、その設備の環境への影響の評価を行うことをいう。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (4件)

01

環境マネジメントに関する問題です。

1.不適切です
グリーン購入とは、「環境への負荷ができるだけ少ないものを」選んで購入することなので、誤りです。

2.不適切です
環境報告書は、企業が社会に公表するものであり、地方自治体に届け出る必要はないため、誤りです。

3.適切です
環境会計とは、事業活動における環境保全のためのコストや効果を、定量的(金額や物量)に測定し伝達する仕組みです。

4.不適切です
環境監査は自主的な取り組みであり、公認会計士が行うものではないため、誤りです。

5.不適切です
ライフサイクルアセスメントとは、製品やサービスのライフサイクルやある段階における、環境負荷を定量的に評価する仕組みです。
生産設備の更新に関するものではないため、誤りです。

よって、3が正解です。

参考になった数36

02

環境マネジメントに関する正誤問題です。

1.不適切です
グリーン購入とは、製品やサービスを購入する際に、環境を考慮して、必要性をよく考え、環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで購入することです。

2.不適切です
事業者が自治体に届け出るのではなく、環境問題への取り組みや、事業活動に伴って発生させた環境負荷などについて、投資家、消費者、地域住民などに対して公表する年次報告書のことです。

3.適切です
環境会計とは企業が実施した環境保全にかかった費用や削減効果などを、具体的に数値化して会計を行うことです。

4.不適切です
税法上適切に処理されているかどうか公認会計士が監査するのではなく、
環境管理体制を内部者または外部者が点検することです。事業所がISOに基づき、認証機関による審査と内部監査を実施します。

5.不適切です
ライフサイクルアセスメントとはある製品・サービスの資源採取から生産、廃棄、リサイクルまでの一連のサイクルにおける環境負荷を定期的に評価する手法です。

したがって、3が正解になります。

参考になった数7

03

<正解>3

[解説]

事業者が行う環境に関連する活動に関するに関する問題です。

1から5の記述内容の適否は、以下のとおりとなります。

1 不適切な内容です。

グリーン購入とは、「製品やサービスを購入する際に、

環境を考慮して、必要性をよく考え、

環境への負荷ができるだけ少ないものを

選んで購入すること」です。

よって、不適切な内容です。

2 不適切な内容です。

環境報告書とは、「その名称や環境以外の分野に関する情報の記載の有無

並びに公表媒体に関わらず、

事業者が事業活動における環境負荷

及び環境配慮等の取組状況に関する説明責任を果たし、

ステークホルダーの判断に影響を与える有用な情報を提供するとともに、

環境コミュニケーションを促進するためのもの」です。

事業者が毎年地方自治体に届け出る報告書のことではありません。

よって、不適切な内容です。

3 適切な内容です。

環境会計とは、「企業等が、持続可能な発展を目指して、

社会との良好な関係を保ちつつ、

環境保全への取組を効率的かつ効果的に推進していくことを目的として、

事業活動における環境保全のためのコストとその活動により得られた効果を認識し、

可能な限り定量的(貨幣単位又は物量単位)に測定し伝達する仕組み」です。

よって、適切な内容です。

4 不適切な内容です。

環境監査とは、自主的な環境管理の取組状況について、客観的な立場からチェックを行うことをいいます。

事業活動において環境保全のために投資した経費が税法上適切に処理されているかどうかについて、公認会計士が監査することではありません。

よって、不適切な内容です。

5 不適切な内容です。

ライフサイクルアセスメントとは、商品やサービスの原料調達から、廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通しての環境負荷を定量的に算定する手法のことをいいます。

企業の生産設備の周期的な更新の機会に限られるものではありません。

よって、不適切な内容です。

以上のことから、3が正解となります。

参考になった数6

04

環境マネジメントに関する正誤問題です。

1.不適切です。

グリーン購入とは、環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで購入することであり、バイオマス製品を優先して購入することではありません。

2.不適切です。

環境報告書は、地方自治体に届け出るものではなく、公然という大きなくくりで公表する必要のあるものです。

3.適切です。

環境会計とは、事業活動における環境保全のコストや効果を、金額や物量等の定量的な結果にて表す仕組みです。

4.不適切です。

環境監査は公認会計士が行うものではなく、社内で行う自主活動です。

5.不適切です。

ライフサイクルアセスメントとは、設備の更新サイクルを捉えるものではなく、製品やサービスのライフサイクルおける環境負荷を評価することです。

よって、正解は3です。

参考になった数6