技術士の過去問
令和3年度(2021年)
基礎科目「解析に関するもの」 問15

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問題

技術士 第一次試験 令和3年度(2021年) 基礎科目「解析に関するもの」 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

線形弾性体の2次元有限要素解析に利用される(ア)〜(ウ)の要素のうち、要素内でひずみが一定であるものはどれか。
問題文の画像
  • (ア)
  • (イ)
  • (ウ)
  • (ア)と(イ)
  • (ア)と(ウ)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

有限要素法において、ひずみは変位を座標で微分したものになります。

3接点三角形要素では

u(x,y)=α01x+α2y

v(x,y)=β01x+β2y

といった単純な式で表せ、微分すると定数になるためひずみが一定ということになります。

一方で、残りの2つについては式にx2のように微分して定数にならない項が残るため、ひずみが一定でないということになります。

この説明はかなり簡素化したものですが、有限要素解析の式はかなり複雑なため、専門分野でない人は以上のような認識で十分かと思います。

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02

有限要素法のひずみの問題です。

 

ア)3接点三角形要素は、x,yの一次式のみです。

イ)6接点三角形要素は、xyの式が含まれます。

ウ)4接点アイソパラメトリック四辺形要素は、x2,y2の項が含まれます。

選択肢1. (ア)

ひずみは変位を微分したものなので、定数となるのはアのみです。

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03

有限要素法に関する出題です。

 

それぞれの要素について、要素の中で以下のような式で近似するのが有限要素法です。

(ア)3接点三角形要素:u(x,y)=α01x+α2y v(x,y)=β01x+β2y 

(イ)6接点三角形要素:u(x,y)=α01x+α2y+α3x2+a4y2+a5xy v(x,y)=β01x+β2y+β3x2++β4y2++β5xy   

(ウ)4接点アイソパラメトリック四辺形要素:

u(x,y)=α01x+α2y+a3xy v(x,y)=β01x+β2y+β3xy

 

有限要素法において、ひずみは変位を座標で微分したものなので、(ア)についてはそれぞれδu/δx,δv/δyで微分すると一定値になることがわかりますが(イ)と(ウ)は座標に依存することがわかります。

選択肢1. (ア)

以上から本選択肢が正解です。

まとめ

有限要素法の要素に関する出題でした。有限要素法のやや突っ込んだ内容の難しめの出題だったと思います。

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