技術士の過去問
令和3年度(2021年)
適性科目 問41
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問題
技術士 第一次試験 令和3年度(2021年) 適性科目 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
再生可能エネルギーは、現時点では安定供給面、コスト面で様々な課題があるが、エネルギー安全保障にも寄与できる有望かつ多様で、長期を展望した環境負荷の低減を見据えつつ活用していく重要な低炭素の国産エネルギー源である。また、2016年のパリ協定では、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2°Cより十分低く保ち、1.5°Cに抑える努力をすること、そのためにできるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトし、21世紀後半には、温室効果ガス排出量と(森林などによる)吸収量のバランスをとることなどが合意された。再生可能エネルギーは温室効果ガスを排出しないことから、パリ協定の実現に貢献可能である。
再生可能エネルギーに関する次の(ア)〜(オ)の記述のうち、正しいものは◯、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
(ア)石炭は、古代原生林が主原料であり、燃焼により排出される炭酸ガスは、樹木に吸収され、これらの樹木から再び石炭が作られるので、再生可能エネルギーの1つである。
(イ)空気熱は、ヒートポンプを利用することにより温熱供給や冷熱供給が可能な、再生可能エネルギーの1つである。
(ウ)水素燃料は、クリーンなエネルギーであるが、天然にはほとんど存在していないため、水や化石燃料などの各種原料から製造しなければならず、再生可能エネルギーではない。
(エ)月の引力によって周期的に生じる潮汐の運動エネルギーを取り出して発電する潮汐発電は、再生可能エネルギーの1つである。
(オ)バイオガスは、生ゴミや家畜の糞尿を微生物などにより分解して製造される生物資源の1つであるが、再生可能エネルギーではない。
再生可能エネルギーに関する次の(ア)〜(オ)の記述のうち、正しいものは◯、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
(ア)石炭は、古代原生林が主原料であり、燃焼により排出される炭酸ガスは、樹木に吸収され、これらの樹木から再び石炭が作られるので、再生可能エネルギーの1つである。
(イ)空気熱は、ヒートポンプを利用することにより温熱供給や冷熱供給が可能な、再生可能エネルギーの1つである。
(ウ)水素燃料は、クリーンなエネルギーであるが、天然にはほとんど存在していないため、水や化石燃料などの各種原料から製造しなければならず、再生可能エネルギーではない。
(エ)月の引力によって周期的に生じる潮汐の運動エネルギーを取り出して発電する潮汐発電は、再生可能エネルギーの1つである。
(オ)バイオガスは、生ゴミや家畜の糞尿を微生物などにより分解して製造される生物資源の1つであるが、再生可能エネルギーではない。
- ア:○ イ:○ ウ:○ エ:○ オ:○
- ア:○ イ:× ウ:○ エ:× オ:○
- ア:× イ:○ ウ:○ エ:○ オ:×
- ア:× イ:○ ウ:× エ:○ オ:×
- ア:× イ:× ウ:× エ:× オ:○
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は3です。
つまり「〇〇は再生可能エネルギーですか?」というのに答えられれば良いということです。
再生可能エネルギーの定義を見てみますと「エネルギー供給事業者による非化石エネルギー減の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律」に定義が規定されています。
覚えづらいという方は「自然の力を使うもの+バイオマス」と覚えておくとよいと思います。
上記を踏まえて選択肢を考えてみます。
(ア)誤り:
化石エネルギーは再生可能エネルギーではありません。
(イ)正しい:
空気熱は自然の力なので正しいです。
(ウ)正しい:
一見クリーンなイメージが強い水素燃料ですが、現在では水素を生成するのに化石燃料などの各種原料から製造しなければならないという記載のとおりです。再生可能エネルギーではありません。
(エ)正しい:
潮汐発電は、再生可能エネルギーです。
(オ)誤り:
バイオガス(バイオマス)は再生可能エネルギーです。これだけややこしいので上記の通り別格として覚えておいてください。
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02
再生可能エネルギーの起源や定義に関する問題となります。以下の選択肢それぞれについて解説します。
石炭は再生可能エネルギーではありません。またバイオガスは再生可能エネルギーなので、記載は間違いです。従って、この選択肢は間違いとなります。
石炭は再生可能エネルギーではありませんが、空気熱は同エネルギーのひとつです。また潮汐発電は、再生可能エネルギーで、バイオガスも同様です。従って、この選択肢は間違いとなります。
この選択肢の記載は全て正しく、これが正解です。
水素燃料は、1次エネルギーを使って水素を作る工程が必要であり、再生可能エネルギーではありません。従って、この選択肢は間違いとなります。
空気熱は再生可能エネルギーで、潮汐発電も同様です。従って、この選択肢は間違いとなります。
水素燃料製造工程での投入エネルギー課題など、再生可能エネルギーと間違いやすいポイントを事前に整理しておきましょう。
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