技術士の過去問
令和5年度(2023年)
基礎科目「情報・論理に関するもの」 問4

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問題

技術士 第一次試験 令和5年度(2023年) 基礎科目「情報・論理に関するもの」 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

情報圧縮(データ圧縮)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • データ圧縮では、情報源に関する知識(記号の生起確率など)が必要であり、情報源の知識がない場合はデータ圧縮することはできない。
  • 可逆圧縮には限界があり、どのような方式であっても、その限界を超えて圧縮することはできない。
  • 復号化によって元の情報に完全には戻らず、情報の欠落を伴う圧縮は非可逆圧縮と呼ばれ、音声や映像等の圧縮に使われることが多い。
  • 復号化によって元の情報を完全に復号でき、情報の欠落がない圧縮は可逆圧縮と呼ばれテキストデータ等の圧縮に使われることが多い。
  • 静止画に対する代表的な圧縮方式としてJPEGがあり、動画に対する代表的な圧縮方式としてMPEGがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

情報処理の基礎的知識を問う問題といえます。

選択肢1. データ圧縮では、情報源に関する知識(記号の生起確率など)が必要であり、情報源の知識がない場合はデータ圧縮することはできない。

情報源の知識がなくともデータ圧縮は可能です(不適切)。本選択肢が正解です。

選択肢2. 可逆圧縮には限界があり、どのような方式であっても、その限界を超えて圧縮することはできない。

可逆圧縮には限界があります(適切)。

選択肢3. 復号化によって元の情報に完全には戻らず、情報の欠落を伴う圧縮は非可逆圧縮と呼ばれ、音声や映像等の圧縮に使われることが多い。

完全には戻らない非可逆圧縮という技術もあります(適切)。

選択肢4. 復号化によって元の情報を完全に復号でき、情報の欠落がない圧縮は可逆圧縮と呼ばれテキストデータ等の圧縮に使われることが多い。

テキストデータの場合は可逆圧縮が使用されることが多いです(適切)。

選択肢5. 静止画に対する代表的な圧縮方式としてJPEGがあり、動画に対する代表的な圧縮方式としてMPEGがある。

JPEG、MPEGは一般用語としても使用されています(適切)。

まとめ

情報処理に関する基礎用語は身に着けておくことが必要です。

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02

最も不適切な問題を選ぶ問題です。適切なものではないので注意してください。間違えないようにチェックする習慣をつけるといいでしょう。

選択肢1. データ圧縮では、情報源に関する知識(記号の生起確率など)が必要であり、情報源の知識がない場合はデータ圧縮することはできない。

誤った記述です。汎用的なデータ圧縮アルゴリズムというものがあり、情報源の知識がなくとも圧縮することは可能です。情報源の知識があれば、より効率的な圧縮が可能になる可能性はあります。

選択肢2. 可逆圧縮には限界があり、どのような方式であっても、その限界を超えて圧縮することはできない。

正しい記述です。情報の欠落なく復号できるように圧縮するためには理論上の限界があります。

選択肢3. 復号化によって元の情報に完全には戻らず、情報の欠落を伴う圧縮は非可逆圧縮と呼ばれ、音声や映像等の圧縮に使われることが多い。

正しい記述です。音声や画像などは人間に近くできない程度に圧縮される場合があります。

選択肢4. 復号化によって元の情報を完全に復号でき、情報の欠落がない圧縮は可逆圧縮と呼ばれテキストデータ等の圧縮に使われることが多い。

正しい記述です。文字情報は最小単位である1文字の情報すべてを再現する必要がありますが、音声や画像などは人間に近くできない程度に圧縮される場合があります。

選択肢5. 静止画に対する代表的な圧縮方式としてJPEGがあり、動画に対する代表的な圧縮方式としてMPEGがある。

正しい記述です。どちらもよくつかわれる代表的なファイル形式です。

まとめ

圧縮に関する出題です。やや正答を直接選ぶのは難しいかもしれませんが消去法などを使ってほかの選択肢がすべて正しいことを見抜いて少しでも正答率を挙げましょう。

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03

データ圧縮に関する問題です。

選択肢1. データ圧縮では、情報源に関する知識(記号の生起確率など)が必要であり、情報源の知識がない場合はデータ圧縮することはできない。

情報源に関する知識がなくても、データ圧縮できます。不適切です。

まとめ

データ圧縮に関する問題でした。

参考になった数4